≫以上ランキングをお伝えしました。
≫特集です。
ある男性が借金を背負って開いた
小さな食堂に密着しました。
≫認知症になっても働くことができる。
そして、お客さんにも
希望の光がともっていました。
≫愛知県岡崎市。
4月にオープンしたばかりの食堂が
今、全国から注目されています。
その訳は…。
≫注文を忘れたり
運んでいったと思ったら迷子になったり。
≫ちょっとぎこちない応対ですが
実は、この店の接客係は
全員、認知症と
診断された方たちなのです。
こちらは週5日営業するお店
ちばる食堂。
ちばるとは、沖縄の方言で
頑張るという意味です。
店長であり経営者の
市川貴章さん、38歳。
17年間、介護福祉士として
勤めていた施設を退職し
借金をして
この店を始めました。
≫笑顔で写真に収まる
接客担当の皆さん。
現在
60代から80代まで5人が
交代制で出勤しています。
≫こちらは、週2日働いている鈴木孝雄さん、82歳。
そして、こちらは
週5日勤務している
池田のり子さん、62歳です。
この日は2人でホールを担当します。
≫店長の市川さんは
認知症の従業員が働きやすいように
色々、工夫しています。
テーブルや椅子には
間違えないように
番号を大きく表示しました。
メニューも覚えやすいように
品数を絞りました。
トロトロに煮込んだ
豚の角煮が乗った、ちばるそばと
ピリ辛の坦々そば。
そして、かまたまぜそばの3品だけに。
しかし、それでも
予想外の混乱は起こります。
≫こうした予想外の出来事に
対応することが
いい刺激になると
市川さんは考えています。
≫池田さんは一見
そつなく仕事を
こなしているように
見えますが…。
≫注文を書き留めるまで
忘れないようにと必死です。
池田さんの認知症レベルは
かつて、日常生活に支障を来す行動や意思疎通が
困難と診断されました。
しかしこの店で働き始めてから
家族は変化を感じるといいます。
お迎えにやってきた娘さんは…。
≫店にやってくる
ほとんどのお客が
働く皆さんが認知症であることを
知っています。
≫店長の市川さんは
17年間、介護施設で働き
認知症の人たちと接するうちに
ある気持ちが芽生えてきたといいます。
≫市川さんは学生時代に取得した
調理師免許を生かし
かつて介護施設だった建物を
居抜きで借り
300万円借金して
食堂に改装。
今年4月に
ちばる食堂をオープンしました。
ちばる食堂では
現在、時給900円の給料を支払っています。
経営を考えると
ギリギリの額だと言いますが
そこには
市川さんのこだわりが。
≫その喜びを実感してもらおうと
≫笑顔で日当をもらう鈴木さんですが
実は
以前は、給料を支払う側でした。
50人ほどの従業員がいる工場の
社長さんだったのです。
24年前にリタイアし
7年前に認知症と診断されました。
そんな鈴木さんにも
ちばる食堂で働き始めて
≫ちばる食堂で働き始めて