小さな子どもたちが描く人の顔。
う~ん! みんなニッコリ笑顔が
とってもすてきですねぇ。
おやおや? こちらにも ニッコリさん。
いったい誰が描いたんでしょうか?
あっ 動いています。
と思ったら あれあれ?
なんと 鳥に変身しちゃいました!
名前が…
人の顔に化ける まるで人面鳥。
最近発表されたばかりの論文によると→
この鳥の羽には…
いったい なぜこんなにも黒いのか?
そして いったい なぜ
人の顔に化けるのか?
漆黒の人面鳥
熱帯のミステリーに挑みます!
南太平洋に浮かぶ ニューギニア島です。
面積は日本の およそ2倍。
その多くが 深い森に覆われています。
標高2,000メートル付近にある…
あの漆黒の人面鳥がいるという森です。
日本を代表する動物写真家です。
ニューギニア島に暮らす
鳥たちに魅せられて→
25年以上も
通い続けているんです。
森を歩くこと1時間。
奇妙な場所を見つけました。
地元の人によると こうした場所に
真っ黒な鳥が現れるんだそうです。
嶋田さんは 撮影用の小屋に隠れて
待ってみることにしました。
しばらくすると…。
あっ 来ました 来ました。
漆黒の人面鳥
タンビカンザシフウチョウです。
全長30センチほど。
大きさはハトと同じくらいです。
真っ青な目に
クチバシの上の白い模様がアクセント。
かんざしのような
頭から伸びる長い羽も特徴です。
青 緑 黄色。
見る角度によってさまざまな色に変化します。
あ 地面に降りました。
落ち葉を拾って放り投げています。
地面の掃除をしているようです。
随分きれい好きなんですねぇ。
地面が ここだけ きれいなのは→
掃除を終えると…。
おや? スカートのようなものを広げて
踊りだしました。
♪♪~
おっと 首を大きく振っています。
その度にピカピカと光る 胸元の飾り羽。
♪♪~
実に不思議な踊りです。
観察を続けていくとあることに気が付きました。
まずは 踊る前。
頭を下げて おじぎをします。
そして スカートを広げて
バレリーナに。
ここからが3つ目。
首をすくめます。
同時に 胸元の飾り羽も
動きます。
そして4つ目。
首を左右に激しく振るんです。
一連の踊りは
30秒足らずのうちに終わります。
それにしても不思議なのは
スカートを広げたように見える この姿。
どうやって変身しているんでしょう?
後ろ姿をよく見ると…。
飛ぶための翼は ここ。
翼とは別の羽を広げているようです。
研究者が詳しく調べたところ→
胸の辺りから 特殊な羽が→
およそ200本 生えていることが
わかりました。
この羽を立たせて広げると→
いったい何のためにこんな奇妙な姿で踊るんでしょうか?
ある日 その謎が解けました。
黒い鳥のそばに別の鳥がやってきたんです。
この青い目。 実はこれが→
タンビカンザシフウチョウのメス。
真っ黒なのは
オスだけだったんですね。
オスが踊りだしました。
♪♪~
オスの踊りに興味津々のようです。
♪♪~
踊り終わりました。
あっ オスがメスのそばへ。
求愛です。
この奇妙な踊りはオスからメスへの→
プロポーズだったんです。
♪♪~
オスがメスに近づきます。