羽毛の特殊な構造にあるといいます。
ずいぶんギザギザと
枝分かれしていますよね。
とても複雑に
入り組んでいます。
光は 入り組んだ羽毛の間を
繰り返し反射するうちに→
ほとんどが吸収されてしまうため
外に出てきません。
これが 黒さの理由。
タンビカンザシフウチョウのオスはこの特殊な羽毛のおかげで→
究極の黒い体を手に入れていたんです。
その目的は何なのか?
黒を極めた結果 得られたもの。
それは 突然浮かび上がる この模様のきらめきではないかといいます。
タンビカンザシフウチョウのオスたちは
漆黒の闇を身にまとうことで→
美しい羽をきらめかせて メスの気持ちを
つかもうとしていたのです。
なかなかいい作戦ですな。
ヒゲじい ホントそうですよね。
では 私も!
うわっ 変身した!ハハハッ!
こんなふうに体が真っ黒で
胸元の輝きが派手なオスほど→
モテるというわけですな。
ええ まあ そのとおりなんですが→
実は今回の撮影で ほかにも→
モテるオスと モテないオスの違いが見えてきたんですよ。
ほう それは いったい何ですか?
黄色く光ったあとの動きにご注目ください。うん?
これです。 青い光のようなものが
揺れて見えますよね。
どうやら この揺れ方も→
メスのチェック・ポイントの一つらしいんですよ。
へえ~ それって いったい
どういうことなんでしょうかね?
逆立てた時にだけ現れるんです。
ほう ふんふんふん。
この時 青い羽毛を逆立てていました。
これを上から見ると 青い光が揺れているように見えるんです。
あ なるほど!
モテるオスと モテないオス首の振り方にどんな違いがあるのか→
実際に比べてみましょう。
左はメスに何度も受け入れられたモテオ君。
そして右は モテナイ君。
メスにつつかれふられていた あのオスです。
あ~ はいはい はいはい。
おっと! モテオ君 いきなり首を大きく振って キレッキレの動き。
かたやモテナイ君 首振りの
スピードが鈍く 振れ幅も小さいぞ。
フレー フレー 首フッレー!
いや~確かに全然違いますな。
でも メスは こんな踊りで
オスの何を見てるんですかね?
まず何より…
さらに 経験の違いも踊りに表れます。
一人前になるまで
5年以上もかかるようなんです。
5年も!?
はい。
若いオスは最初 メスと同じような
茶色い姿をしていて→
踊りも下手で メスには
相手にもされません。
年をとるにつれ 体の色が変わり
踊りもうまくなって→
モテるようになるんです。
なるほど!
実は 恋が実ったあと
子育てはメスが1羽だけで行います。
メスに選んでもらえるように
アピールしなければなりません。
その結果 この不思議な求愛の踊りが→
進化してきたというわけなんです。
へえ そんな理由があったのか!
踊りの深~い意味にビックリおどり~た。 なんちゃってね。
♪♪~
ある日オスの不思議な行動を目撃しました。
踊りを踊る広場の上で
木の葉を次々と ちぎっています。
真上の枝を調べると…→
葉っぱが ほとんど残っていません。
遠くからでも よく見通せます。
より多くのメスたちに踊りを見てもらえるよう→
♪♪~
ニューギニアの森に舞う 漆黒の人面鳥→
タンビカンザシフウチョウ。
究極の黒い体に浮かび上がる 鮮やかな光は→
2019/06/23(日) 19:30〜19:59
NHK総合1・鹿児島
ダーウィンが来た!「熱帯のミステリー 踊る!漆黒の人面鳥」[解][字]
南太平洋のニューギニア島で、謎の人面生物が撮影された。正体は漆黒の鳥。ある瞬間、思わぬ場所が人の顔のように化けるのだ。その目的とは? 熱帯のミステリーに挑む!
詳細情報
番組内容
謎の人面鳥、タンビカンザシフウチョウ。ニューギニア島の奥地に暮らす謎だらけの鳥だ。その姿は驚くほど黒い。光の99%以上を吸収する世界一黒い鳥のひとつなのだ。なぜこれほど黒いのか? なぜ人の顔に化けるのか? 観察を続けると、突然スカートのようなものを広げてバレリーナのように踊り始めた。そしてある瞬間、人がにっこり笑うような姿を見せたのだ。謎が謎を呼ぶミステリーに、番組が全力で挑む! 歌:MISIA
出演者
【語り】新井秀和,龍田直樹,豊嶋真千子,山田孝之,水瀬いのり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア