2019/06/26(水) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]
廃虚を目指すようだ。
≫只見川を優雅に進む
霧幻峡の渡し。
≫ツアー料金は
大人3人までなら5000円。
4月下旬から11月下旬まで
楽しむことができる。
およそ15分で
対岸の船着場に到着。
果たして
この先にある廃虚とは?
≫実はここ
50年以上も人が住んでいない
廃村なのだ。
≫最後の住民が住んでいたこの古民家。
往時をしのばせる
貴重な遺産として
保存されている。
かつて、三更と呼ばれたこの集落には
10世帯、およそ100人が
住んでいたという。
≫この集落が廃村になったのには
切実な理由が。
≫その昔、この地域では
硫黄の採掘が盛んだった。
しかし、地盤が不安定となり
1964年に大規模な土砂災害が発生。
住民は
移転を余儀なくされたという。
廃村を巡るツアーは
およそ30分間。
≫ツアーで使う渡し舟は
かつて集落の人々の生活に欠かせない交通手段であった。
世帯ごとに舟を持ち
住民自ら漕いでいたという。
当時の様子が分かる
1枚の写真がある。
学生も、自ら舟を漕いで
通学していた。
この学生こそ
今、船頭をしている
星賢孝さん、70歳。
≫廃村とともに役目を終えた渡し舟。
3年前に本格的に復活させたのが
星さんだ。
集落に住んでいただけに
ガイドが面白いと評判。
福島から来た団体は
あえて星さんを指名したという。
≫ご先祖様の墓が倒されて
大変な騒動だったらしいが…。
≫大目玉を食らったが
子どものいたずらということで
無罪放免になったという。
≫どうやら、星さんは相当な悪がきだったようだ。
集落には
星さんとっておきの場所も。
≫聞けば、この社は
若者たちの逢瀬の場所でもあったという。
≫星さんが渡し舟を復活させ
廃村ツアーに協力するのは
深い郷土愛があればこそ。
≫郷土写真家としても活躍している星さん。
四季折々の
美しい地元の風景を伝えようと
海外でも写真展を開いている。
その影響からか今では海外の観光客も。
この日は
台湾から来たツアー客だ。
≫日本の原風景を訪ねる
廃虚ツアーは
海外の人たちには新鮮なようだ。
≫この日は、あいにくの雨。
にもかかわらず
早朝5時から客が。
埼玉から来た30代のカップル。
実は、この時期ならではのある光景を求めて
やって来たのだ。
≫川面に白く漂う川霧。
6月から9月の
早朝と夕方に見られるという
幻想的な光景だ。
≫気温と水温の温度差で発生する川霧。
この地域で見られるのは
年間30日ほどだという。
≫聞けば、このツアーは
彼氏に内緒にしていた
誕生日プレゼントだとか。
≫在りし日の人々の暮らしに思いを馳せる廃虚ツアー。
渡し舟は
現在と過去を行き来する
いわばタイムマシーンだ。
ところかわって鹿児島県伊佐市にある曽木の滝。
東洋のナイアガラとも
呼ばれている。
その下流にも
今、人気の廃虚がある。
≫そこにあったのは
レンガ造りの廃虚であった。
≫この建物は、明治42年