朝日新聞、読売新聞なんですが
唯一、ほかに
海外メディアで置いてあるのが
中国の新聞、チャイナデイリーと
いうんですけれども
やっぱり習近平主席が
一面にきます。
G20に行きますよという
内容なんですが
これを国際的なメディアの
目につくようなところに置いて
中国の発信をする宣伝をする。
これがまず1つ目の
メディア戦略です。
もう1つは、この実際の国際会議外交の舞台なんですが
ここでも皆さんご存じのように
先週わざわざ習近平主席
金正恩委員長
北朝鮮に会いに行きました。
更には、この全体会議のほかでも
G20では
ロシア、インドとも会います。
こうした大国と会いながら
中国の立場を
どんどん発信していく。
そして中国の
一番のターゲットともいえるのが
日本なんですね。
日本の安倍総理とも手を組んでできればアメリカと一緒に
向き合いたい。
そういう意味では日本の価値は
中国にとって高まっているという
状況でもあるんです。
≫自由貿易と保護貿易という
点だと思うんですが
今の千々岩さんの話ですと
日本が最大のターゲットで
アメリカ包囲網の中に
日本を入れようとしているのが
中国の戦略だという話なんですが
官邸キャップ吉野さん今の戦略に関して
安倍総理、日本側は
どんなスタンスで
臨むんでしょうか。
≫日本側としては中国側がいろんな戦略
あるいは思惑を持っているんだと
思いますが
貿易に関して
自由貿易を重視するという
スタンスであれば日本側としては
理解を示します。
今夜、安倍総理は
習近平主席と
首脳会談を行いますけども
この数年で
関係は劇的に改善していまして
今夜は夕食も一緒です。
永遠の隣国という言葉で
仲のよさもアピールしながら貿易問題も
議論する予定です。
ただ、仲よくなったからといって
中国側に
与するということはありません。
日本側としては
あくまで米中の仲介役という
スタンスなんです。
日本にとってアメリカは外交・安全保障上
切っても切れない同盟国ですし
しかも今回、安倍総理はG20の議長ですので
合意を目指す立場なんですね。
総理周辺は100回仲介に失敗したとしても
101回目でうまくいけばいいと
話していまして
まず仲介の手間を惜しまない
という姿勢を示しています。
≫貿易問題と安全保障問題
この日米中、複雑に絡み合ってくるわけなんですが
では、アメリカは
接近をしようとする日米に関して
どうみているんでしょうか。
外報部、岡田デスクに聞いてみたいと思います。
岡田さんは
前アメリカ総局長なんですが
アメリカは
どう見ているんでしょうね。
≫トランプ大統領は
日本と中国の関係がよくなって
一定程度距離が縮まることを
容認しているんだと思います。
実は、アメリカは
世界各国に軍を派遣していて
その駐留コストを
少しでも減らしたいと
思っているんですね。
日本でも例外ではないんです。
日中関係がよくなって
中国の軍事的な脅威が減ればその分、日本に置いている
アメリカ軍のコストが
小さくなる。軽くなる。
こういう計算ですね。