缶詰工場を立ち上げたのは→
2年前 81歳のとき。
うわ~ すごい!
充さんが ここまでしたのには
訳があった。
年々 少子高齢化が進む美甘村。
村の高齢化率は 現在50%近くに達する。
そんなとき 充さんが目をつけたのが→
長年 料亭で愛されてきた…
去年
缶詰工場の社員を募集したところ…。
はい!
(取材者)工場長!?(充)はい!
なんと 県外で働いていた…
いい!
村人の期待を背負ったアマゴの缶詰は→
まもなく 全国で発売される予定だ。
取材を進めると…
…を突き止めた。
こんにちは。
あいさつも そこそこに社長が見せてくれたのは…。
こちらが うわさの…
聞けば この会社缶詰のプロデュースを行っていて→
注文があれば
何でも缶詰にするのだという。
缶詰にしてほしいと
持ち込まれる食材の多くは→
味はいいけど 大きさや形が不ぞろいで
出荷できないもの。
(井上)今日はですね…
この日の依頼は豚の軟骨を使った缶詰の開発。
豚の軟骨は
そのまま市場に卸しても 値は付かない。
しかし 煮込めば おいしくなるため
養豚農家が缶詰にすることを決めた。
コリコリした食感で
酒のつまみには 最高だという。
この会社には オープンから3年で→
500件を超える依頼が舞い込んでいる。
商品化された缶詰が こちら!
(取材者)松葉ガニ!
こちら 京都 丹後の松葉ガニの身が
一匹丸ごと ぎっちり詰まった缶詰。
松葉ガニ特有の 甘く 繊細で
ジューシーな風味が→
そのまま閉じ込められた ひと品だ。
すごい技術だな~。
(取材者)「牡蠣みそ」?
広島産の大粒牡蠣を 5個丸ごと蒸してペースト状にした缶詰。
これ 何に…?
バゲットにのせてオーブンで焼けば→
牡蠣の濃厚な風味が
楽しめる。
1つ 1,500円。
そして…。
淡路島特産のタマネギを
ただ 炒めただけの缶詰。
1つ 500円。
作んなさいよ このぐらい。
大変じゃないよ!
どうやら ここは 生産者のいわば「駆け込み寺」になっているようだ。
あと これ 思い出にもいいよね。
自分が…
確かに。
料亭の缶詰もね→
思いが こもってましたね。
そうね。 あの… アマゴ。
あれが うまくいくと 若者も そこに
住んだりなんかするっていう。
で どんどん どんどん増えていくっていう
感じになるからね 町にね。
(黒川)所さん 佳乃さん。
今のは 缶詰が生産者を救うっていうお話でしたよね。
実は あの背景には…
あっ やっぱり そうなんですか?そうなんですよ。
(黒川)そうですよね。
お~! 何だろう?
(黒川)こちらが
ふだん ツナ缶などを製造している→
静岡の缶詰工場なんですが→
1年前から 駿河湾産の→
とれたてシラスを釜あげにして
缶詰にしているんです。
(木村)うわ おいしそう!
これ 手で詰めるんだ。
(黒川)はい 手で詰めてます。→
それを可能にしたのはその「技術革新」なんですよね。→
この製造ラインに流れてきた缶詰に
注目していただきたいんですが→
これ ふた 閉める機械ですね。→
ふたを閉めてこのあと密封するんですが→
ご覧いただきたいのはですね
ここ! ここ! ここ!
(木村)何してるの?
(黒川)ここの所です。→
これです。 ふたを閉める瞬間に→
缶詰の中の空気を今までよりも ずっと強く抜くんですよ。
キュッと抜くんだ?
(黒川)はい。→
それで 真空に近い状態にしちゃうんです。