今日は 世界一小さいカバ…
子どもたちにも大人気です。
コビトカバの赤ちゃんの大きさは→
ちょうど柴犬と同じくらい。
右側の大きいのが お母さん。
コビトカバは 大人でも
体重は 普通のカバの→
わずか10分の1しかありません。
世界三大珍獣の一つにも数えられる→
とっても珍しい生きもの。
生息数は 世界にわずか2,000頭ほど。
絶滅が心配されています。
野生の姿は ほとんど観察されたことのない…
すんでいるのは アフリカ西部の
ごくごく限られた場所だけ。
しかも この辺りは
長い間 内戦が続き→
コビトカバが生き延びているかどうかも
わからない状態でした。
それが 15年ほど前に内戦が終結。
研究者が調査に入れるようになりました。
そして 内戦後に初めて
コビトカバの姿が確認されたんです。
イエー!
その知らせを受け ダーウィン取材班は→
世界に先駆けて コビトカバの撮影に挑戦。
野生の姿を映像で記録できれば大スクープ。
そして ついに!
うそ~。ホント ホント。
ビンゴ~!
世界初。 誰も見たことがない→
コビトカバの決定的瞬間を捉えました!
♪♪~
幻の珍獣コビトカバを探して。
取材班が向かったのは西アフリカ シエラレオネ共和国。
リベリアとの国境に広がる
ゴラ熱帯雨林国立公園です。
最近の調査で コビトカバの姿が
最も確認されている森です。
今回 撮影に挑戦するのは 百戦錬磨の…
アマゾンの謎のサルや希少な動物の決定的瞬間を→
ひらすら待ってモノにしてきた
この道40年→
「待ち」の 伊藤カメラマン。
謎の新種 オリンギートやツシマヤマネコ→
撮影困難な動物に
知恵と機材で挑む→
「技」の 佐々木カメラマン。
そして 珍獣サイガやアマゾンのカワイルカなど→
動物たちの気配を
敏感に嗅ぎとる「嗅覚」を持つ→
水沼ディレクター。
さらに 頼もしい助っ人にも協力してもらいました。
ハロー! ハウ アー ユー。
この森でコビトカバの調査を続けている…
バルカさんは これまで
森のあちこちにカメラを仕掛け→
写真の撮影に成功しています。
この辺りの森を知り尽くしている現地の皆さんも加え→
総勢20人で撮影に挑みます。
イエー!
長期戦に備え 撮影機材のほかに→
キャンプ道具や大量の食料を持って森の中へ。
足元が ぐちゃぐちゃ。
実は この森は 雨季になると高さ7~8メートルまで水に沈みます。
入れるのは 乾季の数か月間だけ。
これも コビトカバを見た人がほとんどいない理由の一つです。
(鳴き声)
突然 大きな声が聞こえてきました。
(鳴き声)
サルです。 大きさ60センチほどのキングコロブスです。
(鳴き声)
どうやら私たちを威嚇しているようです。
キングコロブスも
コビトカバと同じく→
この辺りにしか すんでいない
絶滅危惧種です。
別のサルも現れました。
鼻の頭が ちょこんと白いハナジログエノン。
こちらも この辺りの森でしか
見られない 珍しいサルです。
歩くこと2時間。
小さな川に出ました。
バルカさんは 最近
この川のそばで→
コビトカバの写真を
撮影したといいます。
しかし 決まったねぐらや食事場所は
見つかっていません。
コビトカバは夜行性。
その姿を捉えるには 昼間のうちに痕跡を探す必要があります。
現地のスタッフが 何か見つけました。
コビトカバの足跡です。
ここで 川から陸に上がったようです。
幅15センチほど。 大人のコビトカバです。
その時 水沼ディレクターが
何かに気付きました。
さらに!
木の根元のフン。
縄張りを示すためのものだといいます。