歩み寄りできるか。
落としどころはどこなのかが
注目されると思います。
渡辺≫もう1つは
1つの企業として考えた場合に
会長、社長が
退任するということは
つまり、株主の承認も
必要になりますね。
山内≫当然これは吉本の
社内だけでは
終わらない話ですよね。
外部への説明も当然必要になってくると思いますね。
渡辺≫となると
クビをかけて発言したことと
個人の発言と、いわゆる
ホールディングス企業体としての動きというのが
どう絡んでくるのか
非常に気になりますが。
山内≫おっしゃるとおり
一企業としてのジャッジを
していかなければ
いけないということで
もちろん、芸人さんたちとの
しっかりした話し合いも
必要なんでしょうけれども
会社のトップとして
どういうふうに
外部に説明していくかも
すごく大事なところですね。
渡辺≫吉本興業をめぐる問題は
いち企業だけの問題ではなくて
政界、あるいは行政からも
声が上がっているんです。
菅原≫吉本興業は政府が進めるクールジャパンのほか
大阪関西万博などにも
関わっています。
実際に政界からは
今回の騒動についての説明責任を
果たすべきだという声が
上がっています。
≫吉本興業の一連の問題をめぐり
政界にも波紋が広がっている。
懸念されているのは
吉本興業が関係する事業に
投入している公費だ。
先月には、G20への
協力を一緒に呼びかけるなど
吉本興業は観光庁の仕事を多数請け負っている。
これに、閣僚からは
説明責任を問う声が上がった。
≫反社会組織との関係について
クールジャパンを担当する
世耕経済産業大臣は…。
≫そして、吉本興業と大阪関西万博の誘致で協力し
大阪の魅力発信を狙う
松井市長からも
企業の体質を問う声が上がった。
渡辺≫昨日は吉本興業の100年を超える
歴史について紐解いたんですが。
なぜ今回のような問題が
噴出しているのか。
その背景に何があるのかを
今日は探ってみたいと思います。
菅原さん。
菅原≫引き続き日刊スポーツの
山内さんにも
加わっていただきます。
お願いします。
吉本の歩み第2弾ということで
今日は1980年代後半から見ていきますが。
まさにこの時期に
芸人養成所である
NSCの第1期生
ダウンタウンが
東京のテレビにも
出演するようになりました。
これを機に本格的に吉本が
東京に進出していくわけです。
そして、1990年代に
入りますと、大阪だけではなく
東京や名古屋など全国各地に
専用劇場を
オープンさせていきます。
更に、2001年になりますと若手芸人の登竜門である
「M‐1グランプリ」が
放送スタートとなりまして
今もお笑い人気を支えています。
こうした中
芸人養成所であるNSCは
いまや北は仙台から南は沖縄まで
7つの養成所を
開校させていくわけで
ここで育てた芸人さんたちを
含めまして、現在吉本興業の所属タレントは
およそ6000人。
非常に大所帯と
なっていくわけですが
一方、吉本興業の社員の数は
865人。