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2019/07/30(火) 00:20〜01:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで〜電器店主・今井和美〜」[解][字][再]

部品や設計図もない電化製品。
家電修理士・今井和美は よく笑う男だ。
だが その修理の腕を頼って全国から依頼が殺到する。
依頼の電話は 多い時は 1日200件。
修理は1人で行うため日中 電話に出ている余裕はない。
家族にとって
なくてはならない存在だった。
だが 数か月前から
排水不良の症状が出始めていた。
何よりも 慣れ親しんだ家電を
使い続けたいという思いがあった。
大抵の製品は その構造が
頭にたたき込まれている。
基板が 水で腐食していた。
しかし センサーの基板が腐食し正常に動かなくなっていた。
同じ基板を取り寄せて交換したいが
既に生産は終わり 在庫もない。
だが今井は 顔色一つ変えない。
ホールICという電圧を検知する部品の規格が→
大切な家族のために
できうる全ての手を尽くす。
修理を終えた翌日。
食器洗い乾燥機を 家族のもとへと届けた。
(スイッチを入れる音)
2週間かけて 修理代は5万円。
(取材者)5、6千件。
(今井)うん。
例えば 地元でくみ上げた
天然水を販売する…
焼き物用の粘土を練る機械。


仕事を選ぶ時 今井さんは→
あ~ もしもし 今井電子ですけれども。
まだ何かできることはないか。
もしも~し 今井電子です。
緊急の依頼が入った。
あ~ こんにちは。 おはようございます。
工場では このコンピューターを使って→
すぐに届けた。
今井は いつもの笑顔で次の依頼先へと向かっていった。
おっ おっ おっ おっ お~!
でも そうではなかった。
どれだけ修理を手がけようとも→
きっと 時代や環境がどう移り変わろうとも→
あのカセットデッキで編集したテープを
聴くのが 楽しみだった。
藤野さんは 3年前 白内障を発症。
大好きだった車の運転を控えるようになった。
電流を流してみる。
その悪い予感は 的中した。
だが 今井は笑顔。
今井の表情が変わった。
また 音が出なくなった。
今井は 諦めない。
全ての家電を直したいと積み重ねてきた。
家族のもとへ 元気な姿で。
異常を突き止めた。
[TEL]
部品を取り替える。
[TEL]
電話の音は聞こえない。


再び テープを回してみる。
♪♪~(音楽)
カセットデッキは 息を吹き返した。
今井の笑顔が はじけた。
♪♪~(主題歌)
♪♪~(音楽)
今井は 今日も家電と向き合う。
ただ 息をするように。
お客さんの要望に必ず応えるっていうことですね。
「こうしてほしい」って言えば
そのようにする。
で 応えられるように
一生懸命 努力をしなきゃいけない。
♪♪~
2019/07/30(火) 00:20〜01:10
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで〜電器店主・今井和美〜」[解][字][再]

メーカーお手上げの故障家電を修理するプロに密着!その技術の裏には50年間、貫き続けた思いがあった。あなたの家に眠る壊れた家電が直るかも?!

詳細情報
番組内容
舞台は、三重の山深い里にポツリとたたずむ小さな電器屋さん。そこに、修理を断られ、見放された家電たちが全国各地から続々とやってくる。店主・今井和美(60)に命を再び吹き込んでもらうためだ。今井の修理成功率はなんと95%超!依頼者の「使いたい」に応えるため、半世紀にわたって数え切れない家電と向き合ってきた。その驚くべき修理技術と、貫く流儀に迫る。
出演者
【出演】電器店主…今井和美,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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