なると思います。
渡辺≫この台風8号は
どんな特徴を持っている台風ですか?
今村≫大きく
2つ特徴があります。
それが、こちらなんですが
まず、コースが九州にとっては
異例のコースと
なりそうなんです。
もう1つが
小さいけど威力が強い。
ですから、いきなり
急に荒れた天気になることが
考えられるんですね。
まず、コースについてなんですが
通常の例年の8月にとりやすい
台風のコースは
南から九州の西を通って
北上するパターンなんです。
これは、太平洋高気圧が
覆っていますので
そのふちを回って大回りする形に
なるからなんですが
今の太平洋高気圧の形が
細長くなってしまっていて西日本ががら空きなんです。
ですから
台風がここに進める形になって
九州に
東から突っ込んでくるという形で
いつもだと西を通るのが
東からくるということで
あまりないコースということに
なるんです。
渡辺≫確かに
そこが縁ですから
回り込んでいるといえば
回り込んでいる形ではあるんですね。
今村≫この九州の東部を中心に
荒れた天気が
予想される
ということなんですね。
渡辺≫相当
風が強いみたいですが。
今村≫最大瞬間風速が
50メートルと
一部で
記録的になる恐れがあります。
特にこの宮崎県内は
暴風雨の被害がかなり大きくなる
恐れが出てきています。
小さいけど強いもう1つの特徴が
雨予想に表れているんですが
活発な強い部分が
中心付近にまとまって
コンパクトなんですね。
これが、このあと夜遅く
だんだん、九州・四国に
かかってきまして
日付が変わって
上陸直前の3時ごろ
かなり活発な雨雲がかかりますので
これも宮崎とか九州の
東部を中心に猛烈な雨の
降り方になると思います。
渡辺≫7月に鹿児島や宮崎は
豪雨でだいぶ皆さん
苦労した場所ですね。
今村≫再び300ミリくらい
降るところが
出てくると思います。
明日朝にかけて午前中がピークで
通勤時間帯になると九州全体で
激しい雨に
なりそうなんですね。
この時間帯でも
まだ風は伴っていますので
明日朝の通勤時間帯は
九州、かなり交通機関が
乱れると思います。
ですから、特に東部は
本当に今回、大荒れになるので
今夜中に
安全な場所に避難するなどが
大切です。
渡辺≫進路にあたる地域の皆さん注意をしていただきたいんですが
今村≫9号は、このあと
沖縄方面に
近づきます。
こちらは非常に強い勢力まで
発達して木曜日から
金曜日辺りに沖縄方面で
またこちらも大荒れということに
なりそうです。
渡辺≫今はまだ
フィリピンの東ですけど
これ、週末にかけて
連休がきますよね。
今村≫ちょっと遅れると
連休にもかかってくる
恐れがありますね。