2019/08/10(土) 16:30〜17:55 スーパーJチャンネル[字]


海底の水圧にも
100年は耐えられる
設計になっています。
今回は
外枠までしか造りません。
残りは
海の上で作業することにして
ドックでは
次の箱造りに取りかかります。
その結果、工期を1年以上
短縮することができました。
我々は、3月に

沈める前の沈埋函を
取材していました。
上山≫これ、薄っぺらい鉄の板じゃなくて
この下に
沈んでるってことなんですね。
ものすごく大きな
お弁当箱みたいな
感じなんですかね。
≫そして、内部に入ると
箱の行き止まりにあったのは
あの壁。
上山≫あれ、ハッチですけど
書いてある内容が…。
≫この壁が最後に取り除かれて
トンネルがつながります。
≫出来上がった沈埋函には
沈めるための操作タワーが取りつけられ
船4隻で1つ1つ


設置場所まで運んでいきます。
元々、海外で考案された沈埋函。
大きな箱を沈めて造る海底トンネルは
国内で独自に技術が発展し
今や日本のおハコに。
最後に沈める沈埋函は
キーエレメントと呼ばれる工法で造られています。
斜めにカットされた箱が
最後に収まることで
左右に圧力がかかり
すべての箱が安定するのです。
この作業で許される誤差は
5cm以内です。
≫今回、操作を担当するのは
川崎さんと杉下さん。
沈埋函の上に設置された
タワーからレバーで操作し
固定したワイヤを調整しながら
慎重に沈めていきます。
≫まず川崎さんが
沈める場所を決めるため
水平方向のずれを調整します。
位置が決まると今度はベテランの杉下さんが
熟練のレバーさばきで、沈埋函を
一気に下ろしていきます。
実は、初めて
この重責を担うという川崎さん。
≫それを支えてくれたのは
先輩・杉下さんでした。
最後は

2人同時にレバーを操作して
誤差5cm以下を目指して
沈埋函を沈めます。
かかった時間はおよそ8時間。
ダイバーが潜ってその誤差を確認してみると…。
わずか1.7cm
17mmでした。
≫そして、ついに…。
≫先月11日に7つの箱が貫通しました。
上山キャスターも
ハッチの奥へと進みます。
すると…。
≫工期を通常の半分で行わなくてはならない
国内最大級の
箱型海底トンネル工事。
すべての箱がつながり
全長1kmを歩いてみました。
≫トンネル北側の有明地区には
オリンピックプレスセンターとなる
東京ビッグサイトがあります。
そして今も工事は続いています。
夜を徹して最後に沈めた箱の
間仕切り壁を
取り除いているのです。
≫オリンピック開催に合わせた完成を目指す
この海底トンネルは
以前から問題になっていた
上山≫通ってみて
わかったんですけど
歩行者の方とか

自転車でも通れるし
すごく私たちにも
身近なトンネルだなっていう印象があったんですけど。
現場で働いていらっしゃる方
こういった工法で
これだけ工期を短縮するって
なかなかない現場なので一生に一度かもしれないと思って
頑張っていらっしゃいました。
山口≫そうですか。
上山≫お店の中の貼り紙が