その歴史に幕が下りることに。
≫老朽化した団地を
建て替えるため
来年９月に
全ての取り壊しが決定したのだ。
だが、そこには数々の問題が。
≫この日、行われていた
団地の住人が集まった
緊急会議。
議題は、ずばり
引っ越し前の処分や整理だ。
そこには、御用聞きの代表
古市氏の姿が。
≫実は、団地の住人のほとんどが

１人暮らしで
７割が６５歳以上の高齢者。
更に、処分や整理の経験もほとんどない。
そこで、低料金で臨機応変な
御用聞きに
手伝いを依頼したという。


≫４９０世帯の住人の引っ越しのサポート。
それを団地の取り壊しが始まる
来年の９月までに
終えなくてはならない。
およそ１年がかりの一大プロジェクトが始まった。
団地へやってきたのは
御用聞き歴４年のエース。
松岡健太さん、２５歳と
体力自慢の新人伊藤和俊さん、２１歳のコンビ。
≫依頼者は、５１年前から
この団地に住んでいる
平田さん、８０歳。
１０年前に夫を亡くし現在は１人暮らし。
≫そんな平田さんの依頼とは…。
≫ベランダに放置されていたのは使わなくなった冷蔵庫。
更に、米びつ。
その中には…。
≫ベランダに積み上げられていた
粗大ごみや観葉植物など
６点の処分を依頼。
その中には…。
≫女性の費用負担を
少しでも軽くするため
今回、御用聞きが決めた
所要時間は、９０分。
しかし、その行く手には…。
≫築５２年の団地にエレベーターはない。
平田さんが住んでいるのは
団地の４階。
１階までの階段数は４７段。

これは、厳しいぞ。
≫開始から４０分。
次々と粗大ごみを運び出す御用聞きだが
作業は、まだまだ終わらない。
≫この日気温３４度の灼熱地獄。
それでも、時間内に
終わらせねばならない。
すると…。
≫せっかくのご厚意だが時間に追われているため
冷たい緑茶を一気に飲み干す。
≫開始から９０分。
依頼されたものは全て運び出し
ベランダもすっきりと片付いた。
≫御用聞きの奮闘に
平田さんも、この笑顔。
残す処分や整理は
あと４８９世帯。
≫１７年前からこの団地で暮らす
川岸さんも
処分や整理に悩む住人の１人。
≫料理や園芸が趣味だった妻は１３年前に亡くなり
息子は、おととし
結婚を機に家を出た。
現在は、悠々自適な
１人暮らしなのだが
家の中には、奥さん手製の
クッションや絵画など
亡き妻の思い出の品が
そのまま放置された状態だ。
更に…。

≫思い出を捨てられないという川岸さん。
だが、よくよく
話を聞いてみると…。
≫実は、川岸さん
以前は医療機器メーカーで働き
過去６度の引っ越し経験を持つ
バリバリの転勤族だった。
処分や整理は
お手の物かと思うのだが…。
≫更に、去年４月
脳の病気を発症。
１人で荷物の処分や整理が
難しくなってしまったのだ。
≫この日行うのは、不要になった
息子のベッドの処分。
事前にスタッフが見積もりを行い
所要時間は２０分。
ところが…。
≫寝室を出た通路の幅はわずか４０ｃｍほどしかないぞ。
おいおい