2019/08/13(火) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


やってきたのは
1台の移動販売車。
トラックの荷台には野菜や肉などの生鮮食品。
更に、生活用品など
400種類1200もの品物が
詰め込まれている。
≫足腰が弱ったお年寄りのため移動販売を始めた
富田和廣さん。
≫1人暮らしの山田さんにとって富田さんは、まさに頼みの綱。
≫ここは
周りを青い海に囲まれた
南海の離島
鹿児島県徳之島。
あの泉重千代さんでも

有名になった、ご長寿の島だ。
多くの買い物弱者を抱える
この離島で
1か月前、救世主となる
移動販売が始まった。
≫人々が支え合って暮らす


小さな島で始まった移動販売。
それはハプニングの連続だった。
≫鹿児島空港から飛行機で1時間。
およそ2万人が暮らす徳之島。
島の中心部にあるスーパーダイマル。
9時のオープンを前に
次々と商品を集める男性が。
≫集めた商品は
駐車場に止めてある移動販売車
「とくし丸」に積まれる。
徳之島出身の富田和廣さんは1か月前から
困っているお年寄りのために
移動販売を始めた。
≫9時半過ぎ
準備を整え、いざ出発!と思いきや
お客さんから注文の電話が。
≫急いでスーパーに戻り
頼まれた三温糖と氷砂糖
そして梅干しを手に取る。
車に積んでいないものでも
お客さんからリクエストがあれば
なんでも仕入れて
届けるのだという。
早速、電話で注文してきた
お客さんのもとへ。
70歳になる今村さんは
夫と2人暮らし。
≫梅干しは砂糖に漬けて
暑さ対策に使うという。
≫徳之島で生まれ育った

富田さん。
24歳で結婚し
3人の子どもたちも無事に自立。
移動販売をやらないかと
打診されたのだ。
≫島に多くの買い物弱者が
いることを知っていた富田さんは
全国で400台以上が走る
移動スーパー「とくし丸」の
オーナーの1人に。
「とくし丸」の場合、商品は
契約する地元スーパーから
供給され
売れ残れば
スーパーに返却される。
つまり、オーナーには
余剰在庫や廃棄処分のリスクがなく
安定して
移動販売を続けられるのだ。
≫現在、富田さんは
島で買い物に困っている
およそ130世帯を
週2回、周っている。
こちらは1人暮らしの
竹下ハマコさん、89歳。
≫この日は
大好物のサツマイモの天ぷらと
納豆を購入した。
≫買い物しながらの世間話が
楽しみの

1つになっているという。
≫後日、我々は竹下さんを訪ね
現在の生活について聞いてみた。
≫5年ほど前に亡くなった夫は
徳之島の役場に勤めていた。
子どもは3人いるが
今は1人で年金暮らし。
≫年金と
福岡で暮らす娘からの仕送りで
なんとか
やりくりしているという
竹下さん。
最近、食事にある悩みが。
≫食が細くなり
食べ残してしまうという。
冷蔵庫の中には…。
≫前日に買った刺し身まで。
更に…。
≫食べ物が傷みやすいこれからの季節
新鮮な食材を持ってきてくれる