2019/08/14(水) 16:25〜16:55 ダーウィンが来た!選「密着!南極の生きもの大調査」[解][字]


食事や睡眠は すべて雪上車の中。
まるでお部屋みたいに
なってるんですね。
食事の用意ができました。

道中 南極の猛威が立ちはだかります。
最大で秒速90mにもなる
ブリザードです。
こんな時でも雪上車が壊れないよう
メンテナンスは欠かせません。
そんな過酷な日々の楽しみが こちら!


週に一度の お風呂。
気温はマイナス30℃! 今の気分は?
そして およそ1か月後。
1,000キロ離れたドームふじへ 到着!
早速 お宝探しの始まりです。
特殊なドリルを使い
氷を深く掘り始めました。
引き上げた筒から出てきたのが
そのお宝。
深い部分から掘り出される この氷には→
数千年から数十万年前の空気やほこりなどが閉じ込められているんです。
それを分析すれば 太古の地球の
気候を知ることができるんですって。
すごいですね~!
そして小林さんには もう一つのお宝。
南極の雪と氷で作った かき氷!
厳しく過酷な環境から「白い砂漠」とも呼ばれます。
ですが 夏になると
ちょっと意外な光景が見られるんです。
それは 湖。
冬は氷の下に隠れていて夏に氷がとけた時にだけ現れる 幻の湖。
昭和基地の周辺には
なんと大小100以上もあるんです。
この湖を調査しているのが
生態学者の田邊優貴子博士。
地球上の極限環境の生態系や
そこで生きる生きものを研究しています。
この南極の湖の中に 生命の進化の秘密を
握っている 重要な生きものが→
暮らしているといいます。

湖の中に 一体 何があるんでしょう?
早速 潜ってみましょう。
うわ 氷の横からダイブ。
水温は2℃しかありません。
突き刺さるような冷たさです。
水深5mほど。
湖の底に 緑色の絨毯のようなものが広がっています。
さらに潜っていくと だんだんと 小さな
突起のようなものが増えてきました。
水深10m。 これは何でしょう?
湖の底から 緑のタケノコのようなものがにょきにょき伸びています。
こちら その名は…
コケやバクテリアなどの生きものが集まって できたものです。
田邊さんたち日本の調査隊が
世界で初めて見つけました。
大きさは60cmほど。
数万年も前から この湖の中で命をつないできたと考えられています。
南極でも 昭和基地周辺の
湖でしか見られない 特別な光景です。
このコケボウズこそ 生命の進化の秘密を
握っているという生きものなんです。
ちょっと待った!
あっ ヒゲじい 来ましたか。
だって どんなすごい生きものかと
思ったら ただのコケですか?
これの どこが すごいんですか?
何てこと言うんですか!
そんなこと言ったら
怒られちゃいますよ!
そうだ! 僕は怒ったぞ!

これでも すごいんだからね。
だあ~!
あなた 一体 誰ですか?
はじめまして。 こけ坊です。
僕 まだ100歳くらいの子どもなんだけど仲よくしてね。
ちょっと待った! ヒゲじい!
何度も言うけど 僕はねただのコケじゃないんだよ。
僕の体や暮らしている湖の
環境を調べることで→
草木も存在していませんでした。
ほうほう ほうほう。
今の地球のような
豊かな生態系に変わっていきました。
地球に どのようにして
緑の森や生きものが進化したのか。
その秘密を握っているかもしれないのが
コケボウズなんです。
う~ん 一体 どんな秘密を
握っているというんですか?
コケボウズを調べることで
その起源に迫れる可能性があるんですよ。
ほう それはすごいですな!
20年ほど前に見つかったコケボウズですが→
最近ようやく 遺伝子などを
解析する調査が本格化してきました。
その調査の中で すごいことが
わかりつつあるんです。え 何? 何?
どうだ!
すごいでしょ ヒゲじい。
僕らの体には 地球の歴史が