ガブッ!
いやあ~! 死んだ! はい 死んだ。

大丈夫ですよ。え?その毒 哺乳類には効きませんから。 ウフフ。
ああ… 助かった…。
お前らには効きます。 虫だから!ええ~っ!
セイウチが 大集結の島から姿を消して
1週間がたちました。
久しぶりに島を訪ねると…。
セイウチが戻ってきています!
いったんは島から離れたものの→
やっぱり ここがお気に入りの場所なんですね~。
その日の午後。
10組ほどの親子が連れ立って海に食事に出かけて行きます。
その時 近くの岩場で
1頭の痩せたホッキョクグマが→
セイウチの様子をじっと見ていました。
食事中のセイウチたちは全く気付いていません。
5頭の群れが岸辺に近づいてきました。
小さな子どももいます。
すると


ホッキョクグマが海に入っていきます。
海はホッキョクグマには不利ですが
一か八かの賭けに出たようです。
ゆっくりと群れに近づくホッキョクグマ。
あっ 大きな水しぶきが上がっています!
子どもを狙って
ホッキョクグマが襲いかかったんです!
お母さんが 牙で応戦しています。
よく見ると ホッキョクグマの背中を牙で突いているのが見えます。
そして ホッキョクグマがひるんだ隙に
再び牙を振りかざして追い立てます。
お母さんの猛攻撃に
さすがのホッキョクグマも→
逃げ出しました。
生き残りをかけた両者の戦い。
今回は
セイウチに軍配が上がりました。
顔全体に深い傷を負ったお母さん。
命をかけて わが子を守り抜きました。
♪♪~
海が凍り始める季節です。
ホッキョクグマが
海岸にやって来ました。
もうすぐ海が氷に覆われれば
アザラシにありつけます。
今か今かと その時を待ちます。
大集結の島から離れた場所でセイウチを見つけました。
冬は氷の上で生活するため
流氷を探して旅に出たんです。
♪♪~

セイウチたちは最も危険な夏を乗り切りました。
♪♪~
次の夏 生き延びた子どもは立派な牙を生やして→
また
島に戻ってくることでしょう。
♪♪~