目があまりよくありません。
こうして大集団を作ることで
互いに危険を知らせ合って→
天敵から身を守っているんです。
狩りを諦めその場から離れていきました。
ちょっと待った!
あ ヒゲじい! 何ですか いったい?
あんなに近づいたんだから
あと一歩じゃないですか。
いったい どうして
諦めちゃったんですかね?
確かに
すぐそばまでやって来ました。
でも そう簡単には襲えない
事情があったんです。どんな?
実は ここには ほとんど
大人のセイウチしかいませんでした。
ほ~う ほうほうほう。
大人は ホッキョクグマよりも体が大きいんです。
それに あの強力な牙も持っています。
ですから 反撃されるとホッキョクグマであっても→
大ケガを負ってしまう危険が
あるんですよ。へえ そうなんだ。
だから ホッキョクグマが狙うのは
自分よりも小さい→
セイウチの子どもだけなんです。
なるほど。最初から子どもが狙いだったんですな。
はい。 それにね あんなふうに
セイウチに海に逃げ込まれてしまっては→
追いかけても捕まえることはできません。
え? あ そうなの?
海に入れば ホッキョクグマよりも
はるかに速く泳ぐことができます。
追いかけられると 時速30キロで泳いだ
という報告もあるほどなんですよ。
へ~ そんなに速いんだ!
だから ホッキョクグマが狩りを成功させるためには→
陸地でセイウチの子どもに
ギリギリまで近づいてから→
不意打ちするしかないんです。
今回みたいに 先にセイウチに気付かれてしまうと 不意打ちは失敗。
狩りはまず成功しません。
なるほど! 両者とも ギリギリの攻防をしていたというわけですな。
ホッキョクグマが狩りに成功するためには
「セイウチ」が陸にいるウチに→
「不意ウチ」するのが大事なんですな。
なんちゃってね。
セイウチが大集結する島で
撮影を始めて 3日が過ぎました。
すぐそばの海では…→
子どもが浮いています。でも なんだか変ですね~。
実は お母さんの背中に乗って
泳ぎの練習中なんです。
セイウチといえども 子どもは
最初から泳げるわけではありません。
こちらでは お母さんが子どもを抱えて
息継ぎの練習をしているようです。
恐ろしいホッキョクグマから
逃れるため→
子どもは一日でも早く
泳ぎを身につけないといけません。
泳ぎの練習をしていた親子が
島に戻ってきました。
冷えきった体を日光浴で温めます。
この翌日信じられないことが起こりました。
なんと セイウチが 島から一頭残らず
こつ然と姿を消したんです!
いったい何が起きたんでしょうか?
♪♪~
(銃声)
船員が銃で狙うのは 氷山。
(銃声)
いったい何ごとですか~?
北極の海で 貴重な飲み水を
与えてくれるのが 実は氷山。
氷山は
陸地に積もった雪からできているため→
とかせば飲み水になるんです。
1か月間に及ぶ船での撮影。
小さな船で どんな暮らしをしていたか
ちょっと のぞいてみましょう。
飲み水だけでなく 食べ物も自給自足。
とれたのはサケの仲間 ホッキョクイワナ。
過酷な撮影の毎日で
食事は数少ない楽しみの一つ。
(歓声)
出来たてを温かいうちに!
う~ん おいしそう!
1週間に一度だけの特別な時間がありました。
甲板に何やら
小さなテントを張っています。
外の気温はマイナス5度。
寒くないんですか~?
体が冷えないうちに急いで船内へ!
1日の最後を過ごすのがこの3段ベッド。
狭いだけじゃなく
一番上の人には意外な悩みが…。
2019/08/19(月) 16:20〜16:50
NHK総合1・鹿児島
ダーウィンが来た!選「地上最大の対決!セイウチvsホッキョクグマ」[字]
体長3メートルを超すセイウチの群れに、地上最大の肉食獣ホッキョクグマが襲い掛かる。夏のカナダ北極圏で繰り広げられる命がけの攻防戦に長期密着!衝撃のドキュメント。
詳細情報
番組内容
カナダ北極圏の夏。取材班は地上最大の対決の瞬間をとらえるべく、1か月にも及ぶ船上取材を敢行。荒れ狂う海を進むと、巨大なキバをもつセイウチが700頭も大集結する島を発見。子育てに集まったセイウチの親子だ。そこへ、地上最大の肉食獣ホッキョクグマが襲来!ねらいは、セイウチの赤ちゃん。キバを振りかざし赤ちゃんを守るセイウチに対し、ホッキョクグマは不意打ちで襲いかかる。命がけの攻防戦に長期密着!歌:平原綾香
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア