東京 世田谷区で意外な生きものを発見!
線路で休んでいたのは なんと
野生のタヌキ!
電車が通っても お構いなし。
ここで 子育てまで してるんです。
うわ~!
小さな黒い生きものが たくさん!
地面いっぱいに 広がる大群に
足の踏み場も ありません。
東京の自然を1年にわたって→
視聴者の皆さんと一緒に調べる…
今回は 春編!
寄せられた情報をもとに→
特に多かったのが
巨大なカエルの出没情報。
一方 高級店が並ぶ銀座の街からは…。
意外な生きものが増えているとの情報が!
ビル街を飛び回る その正体とは?
さあ あなたが まだ知らない東京の姿を探して 調査開始です!
♪♪~
目撃相次ぐ 巨大なカエルの正体とは?
「東京生きもの調査隊」
早速出動です!
3月。 巨大なカエルの大群が
目撃されたという→
港区 青山の住宅街です。
いました!道端に大きなカエル。
こちらも 目撃情報の多かった
練馬区の住宅街。
通りの真ん中に なぜか大きなカエル!
このカエルは…
日本在来の
カエルの中では 最大。
大きなものでは
体長17センチにもなります。
なぜ こんなにたくさん
道路にいるんでしょう?
おや? こちらでは
カエルが カエルを おんぶしています。
メスの背中に
オスが しがみついているんです。
皆 相手を探して集まってきたんです。
移動する カップル。
その後ろを 追いかけて
きたのは 独り者のオス。
あ! 飛びついた!
すると 背中のオスが強烈なキック!
こちらでも。
今度は 取っ組み合いの大げんかです。
メスは オスを背中に乗せたまま→
卵を産むため 水辺へ向かいます。
でも…
実は住宅地でもこんなふうに 池がある場所もあります。
春先に
ヒキガエルが多く見られるのは→
その道のりは 危険がいっぱい。
動きが遅いので道路を横切るのは 命がけです。
こちらでは カップルが
石段を よじ登ろうとしています。
でも 背中のオスが重くて
なかなか登れません。
あ~ 落ちちゃった。
無事に 産卵することができるのはいくつもの困難を乗り越えたものだけ。
いや~ 東京の街に こんなに
たくさんのヒキガエルがいるなんて→
驚きました!
ですよね ヒゲじい。
でも ちょっと待った!
なんで こんな苦労してまで…
それは もともと ヒキガエルが
暮らしていた場所が→
都会に変わっちゃったからなんです。
え そういうことなの?
はい。
周りの環境が開発され→
都会に取り残されてしまったので→
産卵場所の水辺へ行くために→
苦労して街なかを移動しなくちゃ
ならなくなったんです。ふんふん。
こうした光景が見られるのは
春先の1週間ほど。
ヒキガエルは こうやって人知れず
子孫を残してきたんですよ。
あ~ そういうことなのか。
ヒキガエルは もともと森などの陸上で暮らすカエルです。
乾燥には比較的強いため→
都市化が進んでも生き残ることができたんです。
そうなんだ。 でも→
都会じゃ 産卵に適した水辺も少なくなってるんじゃないでしょうか?
減っているのは確かですが→
先ほどの池のような人工的な水辺で産卵するものも→
多いんですよ。
例えば こんな場所を産卵に使うカエルたちもいるんです。
え? 学校のプールですか?
はい。 この学校では→
多い年には 100匹以上ものカエルが
産卵に来るそうです。
ヒキガエルたちは こうやって
何とか使える場所を探して→
東京で命を つないでいるんです。