2019/08/26(月) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


8割以上の品目で
関税を撤廃することで
一致しました。
渡辺≫では、日米会談が
行われました
フランスから中継です。

政治部、小西さん。
この日米の貿易交渉ですが
4月に始まって非常に速いスピードで
決着ということになったんですが
日米が急いだ背景にはどんなことがあるんでしょうか。
小西≫昨日の首脳会談後
交渉は合意に至ったとの
情報とともに、また2人が
会談するような映像が
入ってきました。
あとで聞くと
いい話なので、記者発表したいと
アメリカ側から申し入れがあり急なことだったので
我々日本メディアがいない中での
発表となったのです。
また、政府高官も
いいところまで交渉が進むと思っていたが
正直、発表までいけると
思っていなかったと漏らすなど
異例の早期決着でした。
その背景には、トランプ大統領が中国と大統領選挙を意識し
交渉を急いだということが
あります。
中国と貿易戦争を繰り広げている


トランプ大統領としては日本とも事を構える
2正面作戦は避けたいという
判断です。
更に、来年の大統領選挙に向けて
結果が欲しかったということがあります。
トランプ大統領としては
全く予定していなかった
記者発表をし、また直後には
ツイッターに上げるなど
選挙に向けてアピールしたい
交渉合意だったのです。
渡辺≫ありがとうございました。
スタジオには藤川みな代経済部長です。
藤川さん、トランプ大統領が
8月にいいことがあると
言っていたのは
まさに、このことなんですね。
いいことがあるのは
どちらかというと
アメリカが
ウィンウィンウィンウィンくらいの感じで
日本は
ちょっとウィンぐらいの感じが
すごくするんですが、結局
アメリカが得したように
見えるんですが
どうなんでしょうか。
藤川≫日本が勝ち取ったものは
ないわけですね。
ただ、日本になんとなく

安堵感が広がっているというのは
今回、最悪の事態が避けられた
ということだと思います。
というのは、今の
8月によい発表ができるだろうと
トランプ大統領が言ったときの
日本の
国内の空気なんですけど
特に、農業関係者からは
非常に不安の声が
上がっていまして
TPPを超える譲歩を
させられるんじゃないかと。
例えば、牛肉で
アメリカ産牛肉を輸入するために
特別な枠を作ってくれとか
何か無理難題を
押し付けられるんじゃないか
という警戒感が
広がっていました。
それが、結果を見てみると
TPPと同じ水準ということで
牛肉に関しても豚肉に関しても
大きく譲らされることは
なかったということで
ほっと、ひと安心
というところです。
ただ、全体で見てみると
日本が求めていた
自動車の関税の撤廃ということは

今回、見送りになっていますのでこれに関しては
バッテンということですね。
渡辺≫見送りだけじゃなくて先送りという見方は
できるでしょうか。
藤川≫今後、ちゃんと交渉が続けられるのかどうか。
貿易というのは
包括的にパッケージで
交渉していくからこそ、いろいろ
交渉のカードがあるんですが
今回も農産品のほうは