大海原を行く…
大きいですね~。
このクジラに素潜りで迫る人がいます。
人呼んで…
リックさんが 特に注目しているのがクジラの賢さ。
狩りをしていることが わかりました。
現れたのは…→
いったい どうなっているの?
素潜りの達人が ザトウクジラの奥深~い世界に 迫ります。
最初の舞台は アメリカ北部
アラスカの太平洋沿岸。
氷河に削られてできた→
早速 見つけました。
体長12メートルほどの
大人のメスです。
リックさんも 大興奮です。
冬 暖かい南の海で過ごし→
春になるとアラスカなど
北の海にやってきます。
集団で食べるんです。
ところが このメスは単独。
しかも 岩だらけの浅瀬を泳いでいます。
なぜ こんなところをフラフラしているんでしょう?
「フラ」と名付けて
観察することにしました。
リックさんが 足こぎカヤックで
そっと近づきます。
カヤックなど 簡単に
ひっくり返されちゃいそう…。
中から 泡が湧き上がっているのが
見えます。
上空から見ると→
フラは いったい何をしているんでしょう?
詳しく調べるため リックさん
今度は 水中から観察します。
食事を していたんですね。
だんご状態になった魚をひと飲みにしているんです。
奥には サケのふ化場があります。
生けすの中から 一斉に泳ぎだします。
生けすの すぐ脇で 潜り始めました。
水中から 泡が湧き上がり…→
ふ化場の人たちにとっては→
追い払ったり しないんですか?
いや~ それはできないんですよ。
えっ できないって またどうして?
アメリカでは 法律で
クジラは厳重に保護されています。
殺すどころか→
クジラの動きを妨害するだけでも違法行為になってしまうんですよ。
研究者が 回遊して戻ってくる
サケの数を調べたところ→
あらら~…。
ザトウクジラが食べるのは 普通→
1頭だけで 現れるようになった
というわけなんです。
へえ~。
あの手 この手で 対策を打ち出します。
おっ
人とクジラの知恵比べですな。
「目くじら」立てず じっくり
拝見いたしましょう。
なんてね。
フラは いつも岸のすぐそばにいるため→
お金を出して
ボートをチャーターしました。
船の中に 魚がいるとは→
ひそかに 魚を積んだ船は沖へと向かいます。
近くに クジラの気配はありません。
放流は大成功!
今度は
人間の知恵と工夫が勝りました。
お金も 時間も かかりすぎて
採算が合いません。
この作戦に フラはどうする?
突然 生けすの下から→
生けすの中の稚魚を 外に
追い出そうと しているんでしょうか?
リックさん 潜って確かめます。
リックさん懸命に フラの姿を探します。
なんと
フラは 生けすの中に いました!
こんな事態
誰も想像していませんでした。
フラは いつの間にか 姿を消しました。
クジラたちは ここでさらなる驚きの能力を発揮します!
♪♪~
巨大クジラの知られざる姿に迫る→
これまでも 世界中の海で→
数々の大物に挑んできました。
リックさんの こだわりは→
空気タンクを使わず素潜りで撮影すること。
警戒心が強い 生きものも→
食べるつもりのようです。
やがて シャチは
動かなくなったエイをくわえて→
こちらは南太平洋の真ん中
クック諸島。
冬 ザトウクジラは
繁殖や子育てのために→
こうした暖かい海にやってきます。