2019/08/27(火) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


遅くもらう。
小松≫これは年金を受け取れる
開始の年齢というのが
原則65歳だけれども
70歳まで
繰り下げることができるんです。

渡辺≫段階的に受け取る部分が増えていくわけですね。
後ろにすれば。
小松≫これを75歳まで遅らせる
選択肢を作ろうという
案なんです。
渡辺≫問題はありませんか?
小松≫それが、いろいろ疑問があるんです。
そもそも
厚生年金の保険料というのは
払う加入者と、企業が半分
負担しなければならないんです。
そうなってくると
5年分、企業の負担も増える。
その負担に企業は
耐えられるかどうかという
疑問が出てきます。
渡辺≫そして、遅くもらう受給の開始年齢を
後ろに倒した場合に
問題になるのが…。
小松≫現在、上限は70歳だと
先ほど言いましたが
今、70歳を
選んでいる人というのは
実は1%台しかいないんです。


75歳に延ばしたところで
75歳まで選ぶ人がいるのか
どうかということが
疑問になります。
渡辺≫つまり遅く受け取ろうと思えば
たくさん
もらえるようにはなるけれども
でも、やっぱり65歳から
年金をもらいたい人のほうが
圧倒的に今は多いというのが
現実だということですね。
小松≫そうなんです。
まだ75歳から先
どれだけ生きられるかどうか
皆さん分からない状態なので
なるべく早くもらいたいという
気持ちもあるんだと思います。
渡辺≫こう見ると
もうもらえるよっていうゴールがあって
そのゴールが、どんどん
65になったら
先にいって、70になったら
また先にいっちゃうみたいな
話になりませんか?
小松≫先ほど言ったように
厚労省はとにかく長く働いて
もらうのを
遅くしようということで
年金制度をまさに支える年代を増やしていこうということを
狙っているんです。

林≫働いた方が
ゴールに追いつけないかも
しれないということですよね。
菅原≫あと金融庁が出した
老後に2000万円が必要だとした
報告書がありますよね。
受け取らないとしていましたが
要はあの結論と同じで
年金制度に頼るだけじゃなくて
少なからず
自助努力が必要だということに
変わりはない
ということですよね。
小松≫もともと
年金制度というのは
働いていたころに
得ていた収入がなくなったときに
どうするかという、まさに
保険のようなものということで
それまでは
例えば働いてお金を稼ぐ
お金をためるということが
必要だということが
この結果からも
にじみ出ていると思います。
渡辺≫これは、小松さん
総じて読み込んでいただいた結果として、感想として
今回の健康診断は
いい健康診断の結果が
出ているのか。

いやいや、あまりよくない結果が
出ているのか、総じてこの内容を
どう受け止めました?
小松≫まさに健康診断という
観点からすると
現在の状況、今の健康状態は
決して、まだ悪い方向ではない。
健康に近い状態では
あるんだけれど
先を見ると病気になる可能性