2019/09/18(水) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]
農家ごとに地下水を引いている家が多く
水道の普及率はおよそ57%と
千葉県内で2番目に低いのです。
こちらのお宅では
台風で停電して以来10日間
井戸水がくみ上げられずに
断水したまま。
毎朝給水車に25リットルほどの
水をもらいにいって
しのいでいるそうです。
≫八街市では4000軒で
こうした生活を
強いられているのに
千葉県が発表する断水の数には
含まれていないという現実。
千葉県としては
断水しているかどうか
そもそも
把握できないためなのですが…。
≫こちらの女性は近くの小学校に
給水場を開設してもらうよう市に要請したそうです。
渡辺≫昨日は
山武市の事情について
お話をさせていただきましたが
今日はその隣町にあります
八街市の現状です。
八街市は千葉県北部のほぼ中央に位置していて
東京からおよそ50km
都心への通勤圏にあって農業が盛んです。
市の特産物は今もVTRで
ご紹介しました落花生で
国内有数の生産量を
誇っているんですが
収穫を間近に控えたこの時期
台風によって大きな被害を受けてしまいました。
現在、市内のおよそ5300軒が
停電しています。
この大規模停電で水道の供給にも
大きな影響が出ているんですが
これもVTRにありましたように
実は千葉県が発表した
断水地域の中に
この八街市は含まれていません。
しかし、私たちの取材では
実際水の出ない家庭が多いことが
分かっています。
なぜなんでしょうか。その背景について
林さん、お願いします。
林≫八街市の水道普及率ですが
57.1%と千葉県内で
2番目に低いんですね。
これには
八街市特有の理由がありました。
それが
水道が普及している地域の多くが
実は、市の北部に
集中しているんです。
八街市水道課によりますと
北部は駅や商業施設だったり
住宅などが集中していて
人口も多いことから
水道の普及率が高いと
話しています。
一方で、南部では
もともと農村が多い地域で
昔ながらの井戸を
利用している方が
多いそうなんです。
また、北部にあるような水道水を市内各地に送るような施設が
南部にはありません。
北部から南部へ水道水を送るにも
水圧などの問題で現状の設備では
できないと話しています。
更に近年
水道設備の老朽化が進み
維持や管理などに
多くの費用がかかるため
新たに大規模な水道の
普及作業を行うことも
難しいそうです。
こうした背景から八街市では
おおむね南と北で、水道復旧に
地域格差が起きているとされています。
渡辺≫今も説明しましたが
南のほうは井戸が使われている。
でも、電気が来ていないので
井戸の水をポンプアップできないので
水を使うことができない
という事情が
お分かりいただけたと
思うんですが
実は、上水道だけではなくて
排水にも問題があるということなんです。
八街市南部で取材をしている
山崎アナウンサーと中継です。山崎さん
どういうことなのか
伝えてください。
山崎≫正午過ぎからこの地域は
雨が降り続いているんですが
少し、風も