2019/11/24(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「“学校”が決め手!ハイエナ大繁栄の秘密に迫る」[解][字]


ないというわけですな。
はい。 ハイエナは厳しい順位という
独特の掟を築くことで→
確実に子孫を守り育て

アフリカで大繁栄してきたんですよ。
なるほど。 でも順位順位って
なんでそんなに みんな従うの?
誰か反発したりしないんですかね。
確かに そう思いますよね。 でも→
ハイエナの群れには そうはならない


特別な仕組みがあるんですよ。
どんな仕組み?
それは…
子どもは生まれてすぐに
学校で群れの掟を学ぶんです。
ほう 学校。
一体 どんな学校なの?
詳しくは第2章で。
なあ~ もう早く~ 早く教えて~!
♪♪~
今回の舞台世界遺産・ンゴロンゴロ。
その魅力は なんといっても
間近で見られるたくさんの野生動物です。
うわ~ すごい迫力!
通称「BIG5」と呼ばれるライオンやゾウなどの人気動物を→
たった1日で見られちゃうことも!
こんな場所世界中探しても他にありません。
次回12月1日は
ダーウィン史上初の生中継。
野生の楽園のヒミツを 撮影の
舞台ウラとともに解き明かします。
案内役は
「世界ネコ歩き」でもおなじみの…
かつて野生動物の撮影のために→
ンゴロンゴロの近くで暮らしていたこともある岩合さん。
写真家としての原点が
ここにあると言います。
生中継で 一体
どんな動物に出会えるのか?
ドッキドキのスペシャルをお楽しみに!

ハイエナの大繁栄のカギを握るという子どもたちの「学校」。
一体 どんな所なのでしょうか。
ある日 ホーナーさんととっても貴重なシーンに出会いました。
見つけたのは ハイエナの巣穴。
メスが1頭 座っています。
よ~く見ると…→
あっ 奥のほうで何か動いています。
生まれて間もない赤ちゃんです。
お母さんとは違い真っ黒な体をしています。
生まれたばかりの赤ちゃんに出会えるのは
本当に珍しいことなんだそうです。
赤ちゃんは 生まれて2週間ほどたつと
学校に連れて行かれるといいます。
そんなハイエナの学校を
間近で見られる場所があります。
ここは「エアストリップ」と呼ばれる
群れの縄張り。
巣穴の周りに
大人のハイエナが集まっています。
あっ
穴から子どもが出てきました。
群れの子どもたちが1か所に集められ
集団生活を送っているんです。
これこそがハイエナの学校です。
生後1か月ほどの子どもたち。
みんな仲良く遊んでいます。
学校には 子どもたちのお母さんも訪ねてきます。
自分の子どもに授乳するためです。
大人に見守られながら子ども同士で集まって暮らす。
こうした生活を1年ほど送るんです。

この学校で子どもたちが学ぶものこそ群れの掟「順位」です。
一体 どんな授業があるんでしょうか。
ポイントになるのが学校に代わる代わるやって来る→
大人たちです。
あっ 子どもが大人と挨拶。
自分から足を上げています。
こんな小さい子どもでも自分が順位が下だと知っているんです。
なんと こちらでは
大人のほうが先に上げました。
この子どものほうが
順位が高いんです。
順位は 生まれた時から決まっています。
例えば お母さんが群れで10位なら→
子どもは11位。
そして そのお母さんに新しく子どもが生まれれば→
その末っ子が自動的に11位になるんです。
子どもたちは学校にやって来た自分の親と群れのメンバーとの上下関係を見て→
自分自身の順位を確認していくんです。
こうして幼いうちからしっかりと順位をすり込まれるため→
それを覆そうという争いは
ほとんど起こりません。
子どもたちの撮影を
続けていた時のこと。
おっぱいをもらおうとしている
2頭の子ども。
突然 1頭だけが追い払われました。
その後も 何度ねだっても→
追い払われてしまいます。
実は この子どものお母さんは数日前に病気で死んでしまったんです。
必死に よそのお母さんに