2019/11/24(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 食の起源 第1集「ご飯〜健康長寿の敵か?味方か?〜」[字]
同じように 腸内にプリボテラ菌が多くいた可能性があると→
研究者たちは考えています。
でも 現代の私たちは もう そんなにたくさん ご飯を食べてはいません。
それでも
プリボテラ菌はいるのでしょうか?
今回 およそ50人の皆さんにご協力頂き
腸内細菌を調べました。
結果です。
ご飯好きなプリボテラ菌 いました!
全腸内細菌の7.5%と
減ってはいるものの→
ちゃんと
受け継がれていることが分かったのです。
ご飯を主食に選び 食べ続けたことで
太りにくい遺伝子を獲得。
更に 健康を守る腸内細菌まで授かった
私たち日本人。
ご飯は あなたの体を
ご飯に適した体に改造するという→
第2の食の大革命を
引き起こしていたのです。
すごいなあ。
残ってるということですね。先祖に感謝だね。
なるほど。
だから 最近は ちょっと米離れが→
進んでるとか よく言いますけども。
そうです。 やっぱり…
やっぱり 我慢しなくていいんだって
ご飯食べていいんだというのが→
改めて分かって。
だって 4人で3キロでしょ?ねえ!
我々の今の豊かな生活の中ですと→
あんな… やっぱりもっと問題が起こってくると思いますよ。
じゃあね
この時代 僕らの理想の食っていうのは→
どういうものになっていくんですかね。
結局どうなのかって気になりますよね。結局ですよ。
現代 私たちは 糖質だけでなく
たんぱく質や脂肪など→
さまざまなものから
栄養をとることができます。
そんな豊かな時代の私たちにとって→
最適な糖質の摂取量とはどれくらいなのでしょうか?
実は 最近 先進国で得られた
およそ1万5,000人のデータが分析され→
糖質の摂取量と死亡率の関係が
明らかにされました。
その結果では
糖質の摂取量を減らしすぎると→
どんどん死亡率が上昇。
一方 とりすぎても→
肥満や生活習慣病に
なって→
死亡率が上がります。
気になる最も死亡率が低い糖質の摂取量は→
全カロリーの50~55%。
ご飯でとるとすれば大人は 毎食お茶わん1杯程度。
進化の末に そんな理想の食の形が
見えてきているんです。
1杯を毎食?
はい そうですね。
檀さんは
この適量50~55%って いかがですか?
でも まあ…
あるよね。お茶わん もう一杯。
そうなんですよ。
それに 現代は ご飯だけじゃなくて→
パンとか麺とかスイーツとか
おいしい糖質があふれてますしね。
食べる物がなかったので…
そういう意味で 我々…
女性だと…
つまり…
アハハ。
一番重要なのは→
選ぶべきものが たくさんある中で→
どうチョイスするかが大事な時代。
やはり いろんなものが食べられるように
なった時代っていうのは→
栄養も そういう意味では
豊かになってきたので→
ここまで 寿命も延びてきた。
だから うまく選び取って食べる。
今は 我々は 第3の革命の時代に
いるのかもしれないですね。
ほう 入ってきますか。
僕らの世代から 食生活を見直さないと…
(笑い声)
壮大な進化の歴史の中で定められた→
私たちと食との関係。
それをかき乱す 現代の豊かな食環境。
私たちは 食とのよい関係を→
取り戻すことができるのでしょうか?
人類の進化から そのヒントを探る→
シリーズ「食の起源」。
次回 第2集の主役は 塩です。
高血圧を招く悪者なのに→
それなしには どんな食も味気ない「塩」。
気になる本当の適塩が ついに明らかに!
第3集は「脂」。