おっぱいをねだります。
後ろから飲もうとしますが
メスは近づけさせません。
この子どもは　もう何日も
おっぱいを飲んでいません。
ンゴロンゴロのハイエナは→

他の子どもに授乳することはないといわれています。
自分の子どもの分だけで
精いっぱいなんです。
母親を亡くした子どもは
生き残ることはできません。
群れの掟を守って暮らす
ハイエナ社会の厳しい一面です。
ある日のこと。
取材班は　ホーナーさんでもほとんど経験がないという→
大事件に遭遇しました。
それは　エアストリップ群れで起きました。
この群れのリーダーは　１５歳のメス…
これまで２１頭もの子どもを育ててきたベテランの女王です。
早朝６時半。
群れのメンバーが集まって食事中のライオンを取り囲んでいます。
ライオンのおこぼれを狙っているんです。
ライオンが離れると同時にハイエナたちが押し寄せました。
獲物の奪い取りに成功。
あっ　獲物を１頭で持ち去るものがいます。
女王のマルキアでしょうか。
いや　これはマルキアではありません。
耳の形が違います。
マルキアの娘　オーラットです。
オーラットが獲物を食べていると…。


しばらくして　マルキアがやって来ました。
しかし　ただ　たたずむだけ。
格下のはずのオーラットから奪おうとしません。
まさにこれ　女王交代の瞬間だったんです。
女王が生きたまま交代するのは極めてまれです。
実はマルキアには　オーラットも含めて
５頭の子どもがいましたが→
少し前に　若い２頭が死んでしまいました。
本来なら　次に女王になるのはこの子どものはず。
順位が低いオーラットが
女王になったわけは→
オーラットが産んだ子どもの数が
多かったからではないかといいます。
今　実力では一番のオーラット。
ひょっとすると　年老いたマルキアは群れの繁栄のために→
女王の座を譲ったのかもしれません。
ふだんは厳密に順位を守るハイエナたちも必要に応じて→
しなやかに対応を変えることも
できるのではないかと→
ホーナーさんは言います。
若き新女王　オーラットはこれから　この子どもたちと→
力を合わせて
群れを率いていくことでしょう。
♪♪～
アフリカ屈指の野生動物の宝庫ンゴロンゴロ。
ここでハイエナたちが大繁栄する秘密は→
子どもたちの「学校」にありました。
独特の仕組みで平和を守り→
多くの仲間が共存できる社会を作り上げていたのです。
♪♪～

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2019/11/26(火) 04:02〜04:30
ＮＨＫ総合１・鹿児島
ダーウィンが来た！「“学校”が決め手！ハイエナ大繁栄の秘密に迫る」[解][字][再]

アフリカで最も数が多い肉食動物ハイエナ。数十頭の群れで巨大なバッファローさえ獲物にしてしまう。抜群のチームワークの秘密は「学校」で行う英才教育！驚きの授業とは？

詳細情報
番組内容
意地汚く獲物を横取りする、そんな悪いイメージがつきまとうハイエナだが、実は、アフリカの大型肉食動物の中で最も数が多い成功者なのだ。しかも、ライオンよりもはるかに狩りの成功率が高い名ハンター。群れの結束力を武器に大きなバッファローさえも倒す。抜群のチームワークを生み出す秘密は「学校」で行われる英才教育！子どもたちは学校で群れのおきてを徹底的に教え込まれるのだ。その驚きの授業の中身とは？歌：ＭＩＳＩＡ
出演者
【語り】新井秀和，龍田直樹，豊嶋真千子，【声】山田孝之，水瀬いのり


ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – 自然・動物・環境
趣味／教育 – 旅・釣り・アウトドア