殺人事件だったのです。
逮捕されたのは近所に住む
小林遼被告でした。
今日、殺人や
強制わいせつ致死など
7つの罪に問われた小林被告に
判決が言い渡されました。
無期懲役でした。
起訴状などによると去年5月
小林被告は、わいせつ目的で
下校途中の女の子の背後から車をぶつけて連れ去り
首を絞めて
気絶させたといいます。
ところが、女の子が目を覚まし
お母さんに連絡したいなどと
泣き叫んだことで
再び首を絞めて殺害したとされます。
そして
遺体をバラバラにするために
線路に遺棄したというのです。
裁判では、女の子の母親が涙で声を詰まらせながら
無念の思いを語りました。
≫事件前日、女の子は
大好きだった
アイスクリームを食べ
残りを明日にとっておく
明日が楽しみだなと
ニコニコしながら
冷凍庫に入れたそうです。
母親は、1年半以上経った今も
そのままアイスクリームを冷やしたままにしています。
裁判では検察側、弁護側の主張が
大きく異なりました。
女の子の首を絞めた際
小林被告に
殺意があったかどうか
という点です。
≫弁護側は殺意はなかったとして
殺人罪ではなく
傷害致死罪の適用を主張。
また、反省しているなどとして懲役10年が相当と
情状酌量を求めました。
一方、検察側は被害者を物としか見ていない
反省の態度もないなどとして
死刑を求刑しました。
渡辺≫新潟の事件、小林被告に
無期懲役の判決が出ました。
スタジオには大澤孝征弁護士に
お越しいただいております。
よろしくお願いいたします。
まず、新潟から中継です。
この事件を発生から裁判まで
取材を続けました。
UX神田佳毅記者です。
神田さん、今日の被告の様子はどんな様子でしたか?
神田≫判決を言い渡された
瞬間なんですが
私の座っていた席からは
後ろ姿しか見ることができませんでしたが
真っすぐ裁判長のほうを見て
判決を聞いていました。
後ろから見ていても
特に動揺している様子は見られませんでした。
渡辺≫この被告は
どのように裁判にずっと
向き合っていたんでしょうか。
神田≫公判の中で私が最も印象に残っているのは
被告人質問でのやり取りです。
重要な争点で
捜査段階の捜索を覆す供述をした
小林被告。食い違いの理由については
捜査段階では記憶があいまいで
取調官の話に合わせてしまったと話していました。
被告人質問の最後では裁判長から
あなたにできる
最大限の償いは
真実を述べることと
諭される場面もあり
普段、裁判の取材をしていても
あまり見ない異例の光景で
そのやり取りを見ていて実際、小林被告は法廷で
反省の言葉を述べて
謝罪の言葉を述べていたんですが
私としては反省の態度が
伝わってきていないと
感じました。
実際に、今日の判決公判の中でも
裁判長から
残念ながら反省の態度は
裁判長や遺族に
伝わっていないという
発言もありました。
渡辺≫ありがとうございました。UX神田記者でした。
さて、大澤先生
無期懲役という判決
どう受け止めて
らっしゃいますか?
大澤≫驚きましたね。
私は当然9分9厘死刑ではないかと
思っていました。