最近 日本各地の川や池で→
奇妙な姿をした巨大魚の目撃が
相次いでいます。
その正体は こちら!
アメリカ原産の外来種…
特徴は ワニみたいな細長い口。
観賞魚として日本に持ち込まれたものが→
各地で野生化しているんです。
あ~ この魚 知ってる!
池の水を抜く番組で
見たことがありますぞ。
ウッウン! え~ ヒゲじい
チャンネルが違いますよ。
あ こりゃ失礼いたしました。
でも ガーって 在来種を食い荒らすやっかい者なんでしょ?
確かに
日本では問題視されていますが→
本来は とっても貴重な存在。
すごい魚なんですよ。すごい魚?
そう。 なんとガーは
恐竜よりも強いんです。
えっ ど どういうこと?
恐竜は およそ6,600万年前→
巨大な隕石が
地球に衝突したことがきっかけで→
絶滅したと考えられています。
はいはい。
ところが ガーは
そんな大事件さえ乗り越えて→
1億年以上も
命をつないできました。
言ってみれば
恐竜よりも強いというわけです。
そうだったんだ!
でも なんで生き残れたの?
取材班は その秘密に迫るため…
すると 普通の魚とは全然違う驚きの生き残り戦略が見えてきたんです。
へえ 何 何?
それはズバリ 「がんばらない」こと。
はい? 「がんばらない」って
どういうこと?
ガーは 狩りも 恋も→
全然がんばらない魚だったんです。
今日は 恐竜より強い ガーの→
生き残りの秘密に徹底的に迫ります!
へえ! ガーんばらない暮らしぶり
早く教えて~!
♪♪~
ガーの暮らしに迫るため取材班が向かったのは→
アメリカ南東部の
フロリダ半島です。
うっそうとした森の中に
エメラルド色の泉が点在しています。
湧き出す水の温度は23℃。
一年中 かれることがありません。
泉は地元の人々の憩いの場。
休日ともなるとたくさんの親子連れで にぎわいます。
こうした泉や その周辺の川で
ガーの姿がよく見られるといいます。
早速 探しに行きましょう!
訪れたのは5月。
ガーが 1年で最も
活動的になるといわれる季節です。
うわ~ すごい透明度!
100m先を見渡せるほど透き通っています。
さあ 目的のガーは
どこにいるんでしょうか?
底に沈んでいる木の周りを
よ~く見てください。
細長い魚がたくさんいます。
これ 全部 ガーです。
「ガー」とは古い英語で「槍」という意味。
細長い体は 確かに槍みたいですね。
こちらは
ロングノーズガー。
口先が長いことから
名付けられました。
大きさは
1.5mほどもあります。
こっちは 大きさ1mほどの
フロリダガーです。
フロリダ半島の固有種で
茶色の斑点模様が全身を覆っています。
ガーの仲間は
世界に7種が知られています。
ガーの最大の特徴は 何といっても→
ワニのように長い口とズラリと並んだ鋭い歯。
この細長い口で
小魚やカニを捕らえるハンターです。
そして もう一つの特徴は
体を包むウロコです。
ガーのウロコは「硬鱗」と呼ばれています。
文字どおり とっても硬く分厚い骨で出来ています。
この硬鱗 魚のウロコとは思えないほど
頑丈だといいます。
一体 どれほど硬いのか?
試しに金づちでクギを打ち込んでみると…。
なんと 表面に少し傷がついただけ。
ガーのウロコは 魚のウロコの中で最も硬いんだそうです。
これは アメリカで発掘された…