2019/12/09(月) 10:30〜12:00 大下容子ワイド!スクランブル 第1部[字]


池上≫川村さんこういう世界の動きを
ご覧になってどうですか?
川村≫やっぱり今の日本の立場というのが
あんまりはっきりしていない
ところがあって
アメリカとの関係もあってなのか
日本はCO2いわゆる排出を規制するためには
一番手っ取り早いのは
原子力発電所を
再稼働することだというような
動きまで出ていることが
環境大臣の小泉進次郎さんが
本当に具体的な提案をこういう会議の中で
出せるのかどうか
その辺が注目されますよね。
増田≫その辺のジレンマが
若者にたまっているというのは
よくわかりますよね。
池上≫世界の指導者たちが環境対策を
なかなか
やらないじゃないかといって
声を上げたのが16歳の少女。
その16歳の少女の発言が
今、世界を

動かそうとしているんですね。
増田≫すっかり有名に
なりましたよね。
こちらの少女
グレタ・トゥーンベリさん16歳。
彼女は今回


COP25に参加するために
飛行機を使わないで
船で大西洋を渡って
マドリードまで行きました。
温暖化対策の強化を訴えるデモに参加して
こう、発言しました。
希望はCOP25の会場にはなく
あなたたちにある。
この言葉をどうやって理解したらいいのか。
そもそもグレタさんは
どういう人なのかを
見ていきましょう。
グレタ・トゥーンベリさん16歳。
スウェーデンの出身です。
去年、2018年8月15歳のときから
毎週金曜日に
地球温暖化対策を訴えて
国会議事堂の前で
気候のための学校ストライキを
たった1人で始めたんですよね。
それがFridaysfor Future
未来のための金曜日
というような形で
世界的に広がって
今年の9月には
世界およそ170か国
360万人が参加するような
デモや抗議行動に
つながっていったんです。
気候変動に危機感を感じる

若者たちの
象徴的な存在になった
それがグレタさんだったんです。
でも
そのグレタさんの行動に対して
例えば、学校を休んでまで
そんなことをする必要があるのかとか
言っていることに
具体性がないとか
そういう批判的な声も
聞こえてくるんですよね。
それから、どうしてもメディアは
ちょっと感情的になっているような
グレタさんの映像を
流すものですから
そういったことで
彼女の表面的なことしか
伝わっていないっていうような
状況もあります。
じゃあ
グレタさんが訴えたいこと
それは本当はなんなのか。
これは9月にあった
アメリカ下院委員会の
公聴会での発言。
これを見るとわかるんです。
グレタさんはこのように訴えました。
私の声よりも
科学者の声を聞き科学に基づいて団結し
行動してほしいと。

グレタさん自身学校を休むことはいいことだと
これっぽっちも
思っていないんです。
学校を休んでも
訴えなければいけないほど
危機的な状況にあるということを
わかってほしい。
そして16歳、15歳の自分には
何もできないんだから
政治家の皆さん、大人の皆さんに