ICBM、火星14を発射。
このあと、朝鮮中央通信は
金正恩委員長の
戦略的地位は
新しい高みへと上ったと
こういうコメントをしたことを
報じたのです。
大下≫辺さんは重大な実験とは
なんだと思われますか?
辺≫やった場所が
トンチャンリのソヘ衛星発射場。
ここは過去3回
やはり、エンジン噴射実験を
やっているんですね。
ですから今回もエンジンの実験。
それは
小泉さんが指摘されたように
固体燃料を使った
発射実験をやった可能性が
非常に高いと思いますね。
今年、北朝鮮は短距離ミサイルを
延べ13回、24発
発射していますけれども
これはすべて
固体燃料なんですね。
ですから、液体から固形に
変えていっている。
ですから今度は
中距離弾道ミサイルから
更に
ICBMに起用できる、使える
そういう固形燃料の実験をやった
可能性があると思いますね。
大下≫戦略的地位を
変化させるというのは
どういう意味だと思われますか?
辺≫これも指摘されたとおりまさに軍事要綱といいますか
北朝鮮が核の保有を宣言したとか
あるいは火星12、14、15を発射したときにも
こういう戦略的地位が
向上したということを
言っていますので
やはりICBM・長距離弾道ミサイル
仮に、これを北朝鮮が
人工衛星発射用の
ロケットといっても
軍事的に転用していますので
そういう意味では
戦略的地位の向上
すなわち
戦略的地位を変えるような
そういうテストが
行われたということでしょう。
大下≫今のを聞きますと
池上さん
何か元どおりに
戻ってきているような気がするんですが
この北朝鮮の動きの狙いは
なんだと思われますか?
池上≫一段とこれから
我々は強い力を持っているよと
アピールするということですね。
これまで、特にアメリカまで届くような長距離ミサイルって
液体燃料を使っていたんですね。
そうすると事前に液体燃料を注入して
アメリカに察知されるんですね。
これは固形燃料だったらいきなり発射できるので
いつ北朝鮮が攻撃してくるか
事前に察知できないぞ
我々はそれだけの強い力を
持つようになるんだぞという
アメリカに対する
挑発、脅しですよね。
だから、アメリカと
早く交渉したいということだと
思いますね。
大下≫川村さん、固形燃料までは至っていないのではという
見方もあるんですけども
どのように見ていますか?
川村≫ある程度、私はアメリカは
今回の実験内容についても
認知していると思うんですね。
というのは、この前に白頭山に雪主夫人と
一緒に行って
白頭山に行ったときは
これまでも何らかのアクションを
起こしているんですね。それが、この行動であるとすれば
年内にアメリカに対して
突きつけていたのは
国内向けにも北朝鮮の国民も
そのことを知っていますから
国民に対して
威厳を保つという見方と
更には、アメリカが
どういう応答、レスポンスをしてくるかによっては
なんらかのアクションを
起こせるんですよと。
その意味では
先ほど出てきませんでしたけど
北朝鮮の