山脇です。 よろしくお願いします。
これが漆喰になるんですけど。
あっ 直接見たの初めてです。
タモリさん これ…
だから実際の壁でいうと→
この量だと もう…→
それぐらいしか塗れないですね。えっ!?あ そう!
そんなに厚く。
はあ~ 大量に要るんだ。
じゃ どれだけ
建築当時は要ったかですよね。
いやぁ そうですね。
そう。 白い城のデメリットは漆喰の材料が大量に必要で→
コストや手間が
膨大にかかってしまうことでした。
それでも輝政が
白い城にこだわったのには→
実は 深い事情があったんです。
そのことが よく分かるのが 二の丸です。
行ってみましょう!
まあ 石垣が。(千田)はい。 ここは とにかく…
うん?
ちょっと こう 何か…。
そうです! はい!
「野面積み」は自然の石をそのまま利用した石垣のこと。
実は これ 輝政の時代よりも前
戦国時代の石垣の特徴なんです。
そうなんです はい。
そうですね ちょっと。
あぁ~。
(千田)こういうように黒い天守というか…
(笑い声)
なんか これがねどうも この部分が しっくりこない。
お気に召さないですか?
気に召さないね。
はい。
え~ あの人 そうですか。
これをご覧下さい。
これがですね 家康が築きました→
慶長期の江戸城ですね。
こういう姿ではなかったかというのを→
コンピューターグラフィックスで。
あ~ 白ですね。
家康の江戸城は
1604年から1607年にかけて築かれました。
真っ白な天守には 徳川の世の始まりを
印象づけるねらいがあったと→
考えられています。
それと同じ時期に 秀吉の黒い城から白い城へと つくり替えられた姫路城。
これは偶然とは思えませんよねぇ。
ですから…
…というふうに
言っていいんじゃないかと思います。
というのは やっぱり…
あぁ~。(笑い声)
確かに この写真見ると…。
「いいんじゃないの?」ということかな。
「よくない?」ということで。
意図は一緒だったっていうところが…。
意図が一緒じゃあ
いいじゃないかっていうことでね。
もう そこ いっちゃいますか?
そこ いっちゃいますね。
黒から白へ。
徳川の世の始まりを告げた 姫路城。
人々を魅了し続ける美しい姿に
江戸城の面影を重ねるのも→
「あり」かもしれませんね。
続いて タモリさんは姫路城の天守を目指します。
でも…。
(千田)はい。皿屋敷。
そう それであります。
ああ はい! 聞いたことあります。
(笑い声)
「播州皿屋敷」は 姫路が舞台の怪談話です。
ある日 お菊という女性が→
10枚の貴重な皿のうち1枚をなくしたとぬれぎぬを着せられ→
殺されてしまいます。
すると この井戸から皿の数を数えるお菊の声が→
聞こえてくるようになった
というものです。
これ 落語がありまして…。
それ すごい 江戸で人気になって→
お菊さんを見に行くっていうふうに…。
幽霊を見に行くっていうの。
もうスターになるのよ お菊さん。
7枚ぐらいからうわ~っと みんな逃げるんだ。
そしたら 「10ま~い」って言いだすんだ。
あれ?
「あれ?」。
で 「11ま~い」と言って。
「あれ? お菊さん おかしいんじゃないの
この話は」って言ったら→
「倍よんで あした休もうかと…」 という。
(笑い声)
ここまで来ると
お菊さん 出てくるんだよ。
で 敵は わ~っと逃げるので。
「9枚」聞く前に逃げなきゃ。
もう今 8枚まで数えてますよ~。