2019/12/18(水) 00:35〜01:25 NHKスペシャル 食の起源(2)▽『塩』〜人類をとりこにする“本当の理由”〜[字][再]
きれい~ 楽しい~。
うちのおばあちゃんなんて
こんな指輪してましたけどね。
すごい 何か なめるんだろうね。
足りなくなったら こうやって…。
常盤さんが 気になるっていうか→
持っているようなものとかってあるんですか?
えっと~… 沖縄でしょ 新潟でしょ
フランスもあるし→
あと ネパールとかも持ってて…。
インドの塩って何か スパイスみたいですね。
これ スパイスじゃないですか これ。
ちょっと なめてみてよ。
自然にできたものですね。
ヒマラヤ山脈で。
何かね…
温泉のゆで卵のにおいが。それこそ お風呂に入れるやつですよね。
ボリビアいってみます?
頂いたことないです。
今日も野菜スープだな これ。
あっ あっ あっ あっ!
結構 刺激的なやつ。
すごい塩です!
塩の味が すごい強いですね。
おいしいですね。
このように 人類がさまざまな方法で
大量の塩を手にするようになると→
塩は ナトリウム不足を補う
サプリメントにとどまらず→
いよいよ 最高の調味料へと大変身。
私たちを塩の虜にしていくことになります。
それが いかに あらがい難いものかを
教えてくれるのが→
塩を ほとんどとらない生活を続けてきた
アフリカのマサイ族です。
塩をなめると まるで毒でも
なめたかのような反応でしたよね。
嫌いって言ってましたもんね。
ところが 最近 そんなマサイ族が→
現代的な食生活に
親しみ始めているんです。
ほら ほら ほら。
塩じゃないですか? これ。
あっ 本当だ。
ちょっと つけて。
あ~ よくやるやつだよね。
嫌いって言ってたじゃん さっき。
ひとたび 塩が生み出すおいしさを
知ってしまうと→
誰でも たちまち塩の虜に
なってしまうんです。
おいしさを生む 塩の魔力に→
一体 いつごろから私たちは魅了され始めたのか?
最近の研究で浮かび上がってきました。
どこだ?
今のイラン よく行けたね。
今から およそ2,500年前。
イランを中心とするペルシャ帝国が
繁栄を極めていました。
まさに 人類の美食文化が
花開いた時代です。
伝統的なバザールを訪ねると…。
塩? あれ。
うわ~ 塩を豪快に振っています。
う~ん。結構入れたね。
ペルシャ帝国時代も
塩は調味料として大人気。
肉や野菜の味付け ご飯を炊くのにまで
塩が使われ始めていました。
おお しょっぱいな~。
きっかけは 当時 この地域で大量に岩塩が採掘され始めたこと。
塩の塊が お金ほどの価値を
持つようになったと考えられています。
そんな 塩ブームの
火付け役とも言える現場が→
イランで 最も古い この岩塩鉱山です。
こんなとこで とれんの?
最近 ペルシャ帝国時代の祖先が
衝撃的な姿で発見されました。
なんと 2,400年もの間
岩塩に塩漬けになっていたミイラ。
通称 ソルトマンです。
ソルトマン!?
「しょっぺえ~!」って言って
死んだんじゃ…?
塩の保存力で赤い髪の毛や皮膚 爪まで
驚異的な鮮やかさで残っています。
本当に塩漬けだ。
発掘された時 周囲からは→
鉄製のツルハシや岩塩の入った袋も
見つかりました。
でも 何で あそこで死んじゃったの?
ここで 岩塩を採掘していた際→
突然の大地震で
生き埋めになったと見られています。
あ~ そういうことか。
塩漬けになっちゃったんだね。
ミイラの細胞を分析したところ
この人物の出身地について→
驚きの事実が明らかになりました。