技術の裏側にある→
作り手の 一針一針に込められた
思いを感じてきた。
帰国後 28歳の時に結婚。
30代で3人の子どもを授かり子育てに追われた。
刺しゅうから離れてしまった日々。
やがて 子どもが独立。孫も出来た。
自分の時間が出来た時
刺しゅうに戻ってきた。
お嫁さんがね やっぱし
すっごい喜んでくれるんですよ。
私が 何か作ると。
何か 誰か喜ぶっていうのはなかなか激励なんですよ。→
もの作るのに。→
誰かが喜んでくれる事を思うっていうのは。
世界中の刺しゅうを見てきた
村田さん。
2年前 日本にも
すばらしい伝統がある事を知った。
これは 背守りで…。
2歳になった孫に着せようと思って→
コウモリですけどね 背守りの図案は
シンプルっていうのが→
すばらしいですよね。
背守りとは 江戸時代から続く→
子どもの着物に入った
魔よけの刺しゅうだ。
産着に背守りを縫う事が→
母親として最初の仕事とされていた。
文様には それぞれ意味がある。
すくすくと伸びていく麻は子どもの健康を願って。
コウモリは 幸せを呼ぶ動物として
文様にされた。
村田さんは背守りを研究して
仲間と一緒に本を作った。
少しでも多くの人に
背守りを知ってもらいたいと。
子ども服には 今風にアレンジする。
温かいんですね。 見た感じが。
自分も お母さんやってるから→
その お母さんが子どもに対する思いっていうのが→
やっぱし すごく込められてる
というのが→
その背守りの形に表れて→
それが人間の変わらないものというか…。
守られた子どもって すごく…→
一生 やっぱし心が平和なような気がする。→
それが すごく もので
表してはいるんだけども→
お母さんの気持ちっていうものが
そこに込められてるっていうか。
すごい自然な事ですけどね。
一針一針思いを込めて縫った背守り。
その思いは 必ず子どもに伝わる。
今日は出来上がった服を孫の悠里君に着せてみた。
はい。 行ってらっしゃい。
(笑い声)
悠里君のお母さん
智子さんも喜んでくれた。
健やかに
伸び伸びと育ってほしい。
村田さんの思いは
背守りを通じて→
しっかりと悠里君に伝わっている。
うわ~!(笑い声)
家に戻ったら
村田家恒例の企画会議。
悠里君は 新製品の試着係。
参加するのは女性陣ばかりではない。
僕も 刺しゅうしてみたよ。
ちょっと見てくれへん?
(村田)持ってきてみる?
持ってくる。(容子)見せて。
(村田)じゃあ おとうさんも
刺しゅうしてるから。
(容子)お父さんのも見たい。
(村田)みんなで 今 刺しゅうブーム。
(村田)みんな 今ね 家族で
いろいろ刺しゅうしてるの。
(修)悠里 帽子かぶってみ。
(智子)かぶってみる。
平和でいいですよ
みんなが手仕事。
おっ かっこいい~!
かっこいいね~!
一本の糸から生まれる家族の絆。
それは 長く強く続いていく。
鳥なの?
鳥です。
ボタンもついて…
いいね~ ちょっといいね~!
時が過ぎても
思いの籠もったものは→
必ず 誰かの心に残る。
クリスマスの準備は整った。
ベニシアさん イギリスに住む家族や友人に
カードをしたためる。
手で書くのが好きだから。
だから いつもクリスマスの時 書きます。
まあ 今年についた話とか