2019/12/24(火) 22:00〜22:45 先人たちの底力 知恵泉・選▽嫌われ者の極意 蒲生氏郷 秀吉に“恐れられた男”[解][字]
まだ 近江日野にいた時の事。
手柄を立てた家臣に 十分な
恩賞を与えられなかった氏郷は→
一計を巡らします。
家臣を自分の屋敷に呼んで酒と食事を振る舞いました。
そしてもう一つ勧めたのが風呂。
当時は 蒸し風呂でしたが→
家臣にくつろいでもらおうと
考えたのです。
加減は どうだ?
聞こえてきた声に 家臣は飛び上がらんばかりに驚きます。
声の主は氏郷で 蒸し風呂の
調節をしていたのです。
この出来事は家中に広まり→
皆 氏郷のために 懸命に奉公に励んだといわれています。
「蒲生風呂」といわれる
この逸話は→
氏郷の性格をよく表していると
専門家は見ています。
氏郷は こう書き残しています。
たとえ上から嫌われても下からの信頼は確保しておく。
そのために氏郷は 家臣からの
求心力を常に維持していたのです。
なるほどね~。
上がダメなら下を固めよと。
まあ 四面楚歌にしない
という事ですけれどもね。
でも なかなか
できないやり方で→
うまくまとめたな という印象が
あるんですけれども。
やっぱり この時 氏郷が
与えられた土地というのは…
…という まあ いつ 秀吉に歯を
むいてくるか分かんないような…
そこに 自分が置かれた
というところは やっぱり もう…
というのは知ってますので…
という思いが強いんで…
その結果 家臣団の力のような
ものは どうだったんですか?
やっぱり かなり強くなって→
まあ 最初は72万石ですけれども→
実質 90万石ぐらいに
なってますんでね→
かなりの家臣団がいますので→
これは 結構まあ 秀吉に対しても→
相当なプレッシャーになったん
じゃないかなと思いますね。
秀吉も 一目置かざるを
えなくなりますよね。
そんだけのね~
いや すばらしいな。
しかも いろんな ちょっと
問題がありそうな家臣も→
どんどん雇うんですよ 氏郷は。
ちょっと問題児を。
だから そういった意味では
そこまで まあ 幅広い…→
何ていうんですかね
包容力というかな→
それがあった お殿様だという。
確かに そうですね。
その時代だったら いつ
謀反じゃないですけどね→
こうなるかも分からないのに
よっぽどな リーダーシップというか→
さっき言うたように
愛情と実利 両方バランスよく→
しっかりと その辺りを
掌握してたというか。
愛情と実利って 今でいうと→
愛情と お金っていう感じですけれども→
他の大名たちと比べても→
やっぱ そういうやり方というのは珍しかったんでしょうかね。
そうですね。
つまり どうしても殿様なら殿様で→
家臣…
あ お前には これだけしか…。
一方通行的な感じ。
一方通行的に。
だけど むしろ
家臣たちの方から→
自分は このぐらい欲しい
というところを出して→
それで調整していく というね。
しかも→
家臣会議を開く というのも…。
はい 家臣だけのね まずね。
これはないですね。
ねえ! その時代では→
多分ないですよね。
これ すごいな。
どうですか? 岡田さんは。
どんな時でも味方になってくれる…。
いや まずね 私ね あんまり
後輩に慕われてないんで。
えっ そうなんですか?
あんまりね そういうので→
一緒に なんかこう 飯