日本の台所と呼ばれてきた築地市場が
去年10月、豊洲へ移転。
以前は、年末ともなれば
早朝から
人でごった返していたが
今では早朝から開ける店が減り
閑散としている。
更には、築地から撤退する店も
増えているというのだ。
≫創業70年の
玉子焼き店、山長。
高級寿司店など
付き合いのあった業者は減り
頼みの綱は
外国人などの観光客だという。
≫今、築地は
業者から一般客への変化のときを迎えていた。
創業112年を数える
老舗の鶏肉卸問屋では…。
≫そこにある、築地プライド。
4代目社長が繰り出す生き残りをかけた新商品とは。
更に…。
≫築地で84年の歴史を持つ老舗の仲卸が
≫令和初の年の瀬を迎えた
築地場外市場。
大勢のお客でにぎわう
その中に…。
≫ここは、全国の地鶏や銘柄鶏
アイガモなどを取り扱う創業112年の老舗、鳥藤。
店頭で
ラーメンを販売しているのは
4代目の
鈴木昌樹社長、42歳。
それにしても
なぜ、ラーメンなのか?
≫厳選された国産鶏を
丸1日炊いた自慢のスープを
1人でも多くの人に
知ってもらおうと
10月から
店頭で、日曜日にのみ限定販売。
鍋用の中太麺を入れた
水炊きそばだ。
その、スープのお味は…。
≫これまで日曜は定休日だったが
今年10月からは
無休で営業している。
その理由が…。
≫売り上げのほとんどを占めていた
飲食店などの業者が激減。
そんな中増えてきているのが…。
≫定期的に大量購入する
業者と違い
一般のお客は
定期的には来てくれない。
そこで、鈴木社長が講じた
次なる一手が…。
≫スープにダシがよく出るよう
厳選された2種類の親鶏を使用。
更に、やわらかさと
肉汁感を出すため
若鶏のもも肉を
絶妙な割合でブレンド。
≫鶏肉を知り尽くした社長が
112年の歴史とプライドをかけた
鍋専用のひき肉は
100g140円。
≫更に、老舗の
カツオ節メーカーと共同開発した
鍋用のつゆも販売を始めた。
≫築地職人の逸品で専門店や料亭にも引けをとらない
絶品つくね鍋を
手軽に家庭でも味わえる。
≫ここは、3年前に
中央区が設置した
生鮮市場、築地魚河岸。
≫マグロやアンコウ、ウニなど全国選りすぐりの海産物が
リーズナブルな価格で買えるのが
最大の魅力だ。
≫3階の食堂では
厳選されたマグロとサーモンを使った海鮮丼をはじめ
ホタテやエビなどを使った
ミックスフライ定食など
築地ならではの味も楽しめる。
ところが、異変はこちらでも。
≫オープン当初は
60あった店舗も
わずか3年で、52店舗に減少。
その理由が…。
≫危機感を募らせるのは
築地市場ができた84年前から営んできた
仲卸の3代目代表
渡辺幸雄さん、56歳。
≫画面左が
ふっくらしたエゾアワビ。
素人には分かりにくい差なのだが
調理すると
甘みや、やわらかさなどが
全く違うのだという。
≫いい商品を、より安く。