ほんとに。
そんなことあるんだ…。
うん。
足もボロボロになりますよ
筋肉。ですよね。
そっか　運動できないから。
もう　ずっと座りっぱなしだから。
そこに　どんぐらい　いたの？
２年。
えっ！



マジか。
それ　何　考えてたんすか？
ず～っと　そこにいる時って。
だからね　そうすると　やっぱ
家族のことが思い浮かんだり。
昔から　やっぱり自分が
ヤクザをしててですね→
つらい思いばかり
させてきたんだなと。
ま　でも　当時はね→
妻は一切　愚痴や文句も言わなかった。
子供たちからも　そういうことは
聞いたことはないんだけども。あ　そう。
子供たちっていうのも　やっぱり
ヤクザとか　そういうものには→
ならしたくないなぁと。
やっぱり　子供にね死んでくれとは　当然　言えないし→
人を殺してくれとかね　そういうことも
やっぱ言えませんから。
振り返ると　もうほんとに
バカバカしいなぁと。
こんなことは　ほんとバカバカしいなと
いつまで　こんなことやるんだろうと。
何かね　すごい　その…　自分がね
情けなくなるというかね。
ヤクザの世界っちゅうのは
人殺すっていうことも→
正しいと思ってますから。
今　考えると洗脳なんですよ。　ね？
どっかの宗教と一緒で

親のためには　体を懸けて当たり前→
人を殺して当たり前　組織を
成り立たすためには　こうだというね。
ある意味　そういった　その洗脳から
解けたというふうにもいえます。
（２人）はあ～！
でも　洗脳から解けたっていってもすんなり足洗える世界じゃないですよね。
そう。　そうなんですよ。
どうやって洗うの？
辞める時に指を飛ばすとか言うでしょ。
私は　今　指　全部あるんだけど。
そう　入ってらっしゃった時に
超見ちゃった。
ハハハハッ！　今はね　もう
そういう時代でもない。
結局ね　最も大変なのは　金ですね。
ああ　もうほんとに　もう金。
辞めるんだったら金払えってことですか？
金払えというよりも返せ。
返せ？　え？
お金を借りてたってことですか？
借りてないですよ。
え？　ど…　どういうこと？
お前は　事務所の看板で稼いだんだから
「返せ」なんですよ。
えっ？
「払え」とかじゃないですよ。
か…　返したの？
いや　返せないです。
いくらぐらい言われるんすか？

例えば　若手のうちに辞めたりとかする子は　大体いくらです？５００万とか。
でも　組長だったわけですよね。
やっぱ　億単位ですよね
そんな　だって…。
それは大丈夫だったの？
大丈夫じゃなかったですね。
どうした…
飛んだ。
飛んだ？飛んだ。
タケシさんは　家族を置いて
一人遠くへ逃げた。
一切関係のない　遠くへ。
で？　あ…　何？
今の職業の服装に着替えていただくと。
え？
ちょっとじゃあ　いいですか　タケシさん。
はい　分かりました。すいません。
ちなみに　タケシさんが飛んだあとには
このような絶縁状が→
全国１，０００以上の暴力団関係各所に
配布された。
そこには　もし　この男が
助けを求めてきても→
一切　手助けをするな
ということも書かれている。
あ　はい。　タケシさん
着替え完了しました。
あっ。
では　お願いします。
マジです。