2019/12/26(木) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


いくつもの状況証拠を
少しずつ積み重ねて
中田被告本人が
新犯人であることを
立証しようとしたのです。
≫由紀子さんの
遺体を鑑定したところ
あるものが検出された。
≫更に、由紀子さんの右手の爪からも
中田被告のDNAが


検出されたのだ。
≫一方、弁護側は
日常生活でも付着する可能性があるとして
第三者による犯行だと反論した。
そこで検察側は、ほかにも状況証拠を提出したのだ。
山口≫今回の裁判で

最大の争点とされたのが
被害者たちの死亡推定時刻。
つまり犯行の行われた時間帯です。
検察側は
さまざまな立証を進める中で
こうしたスマートフォンに
入っているアプリの作動記録を
利用して、中田被告の犯行を
立証しようとしました。
≫そのアプリには
歩数のほかに階段の上り下りも記録される。
検察側は
3人の死亡推定時刻である
6月6日の午前3時半ごろから
午前5時ごろにかけて
中田被告が
自宅内を数十メートル移動。
2階への上り下りを
2度繰り返していたなどの
分析結果を証拠として提出。
死亡推定時刻に家の中を歩き回っていたことから
中田被告が
犯人であると主張した。
そして、もう1つの

争点となったのが
殺意の立証だった。
≫冷え切った夫婦関係は
まさに、仮面夫婦だったと
裁判で明らかに。
≫一方、弁護側は
夫婦仲が悪くても
殺人発生までの
事情とはいえないと反論。
実は、事件直前
動機につながると思われる
決定的な出来事が。
山口≫当時、警察官だった中田被告は
巡査部長から警部補への試験を
何度も受けては失敗し妻の由紀子さんに
責められていたといいます。
そして、事件発生の前日にも
5回目の昇任試験に失敗。
検察はこの出来事が事件の動機に
つながったのではないかと
裁判で主張したのです。
≫同僚が次々と昇進していく中
試験に落ち続ける中田被告に
由紀子さんは
愛想をつかしていたという。
≫そして、事件前日
5回目となる昇任試験の不合格の知らせが。
これがきっかけで
夫婦は口論となり
殺害のきっかけとなった

可能性があると、検察側は主張。
更に、涼介くんと実優ちゃんを
殺害した動機については…。
≫公判中、裁判員が中田被告に
こんな質問を投げかける場面も。
≫公判は、計10回開かれ
裁判は全ての審理を終えた。
傍聴した伊藤記者は
判決前、こう語っていた。
≫そして、12月13日
中田被告に判決が言い渡された。
≫そして裁判長は…。
≫判決を聞いた中田被告の様子について
伊藤記者は…。
≫中田被告は判決を不服として即日控訴した。
判決前、証言台に立った
由紀子さんの母は
涙ながらに
中田被告にこう訴えた。
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