2019/12/26(木) 22:50〜23:20 デザイン トークス+(プラス)・選「デザインハンティング イン 山形」[二][字]


どうなんですか?
実は ブナは 狂いや反りが

出やすかったりして→
家具に向かないと言われるんですけど。
向かないですよね?
はい。 なんですけど 粘り強くて
成形合板には向いてて→
弱点を利点に変えて
成形合板に生かしています。
成形合板だから ブナ材は オーケー。
そうですね。ほう。
「成形合板」。
まずは 厚さ1ミリほどにスライスした板に 接着剤をつけて重ねていきます。
この時 繊維の向きを交互に重ねることで
ブナ材の反りを抑え→
強度を得ることができます。
こちらが 成形合板の機械。
バタフライスツールの複雑な曲線の金型が
セットされています。
かなり 大きな機械なんですね。


そうですね。
重ねた部材を 機械で圧力をかけながら
曲げていきます。
この技術のおかげで 複雑なデザインも
美しく木で再現することが可能なのです。
とはいえ 機械の操作は熟練を要します。
いかがでした? うまくいきました?はい 98%ぐらいは。
すみません 100%じゃなくて。
上出来ですね。
今でも やっぱり 糊の調節とか
素材の微調整が なかなか難しいので。
毎回違うんでしょ?
違いますね。
やっぱり 自分の我が子を出すような
気持ちで出すので。
いい人に 皆さんに喜んでもらって→
幸せな気分になってもらえるような製品であれば→
いいなっていうふうに思ってやってます。
ありがとうございます。
15分ほど 熱を加え乾燥させます。
熱いんですか 今。はい 熱いですね。
いや~ 曲がってますね~。
触っていいですか?
ここ? 熱いですね。
結構 熱いですよ。熱いじゃないですか。 熱いですよ。
左右対称になる。 こうなると。
合いますね。はい。
成形された合板は その後 カット
研磨され 職人の手によって→
一つ一つ 組み立てられ完成します。

まさに今 工場のほうを回って製造工程を拝見しましたけども→
とにかく座り心地がいい。
やっぱり その曲線だったり薄さだったり可能性っていうのは→
もう無限になってきてると
いうことになるんですかね?
そうですね。 まあ 成形合板に付随して
新しい技術なんかも出てきてまして→
やはり 新しい技術があると 新しい
デザインも生み出しやすくなりますので。
先ほど紹介した 松橋さんがデザインした
テーブルセットにも→
ここだけに使われている技があります。
それが コマ入れ成形と呼ばれる技術。
継ぎ目のない曲線を作る際
木片を入れて 一体成形することで→
強度を増す技術です。
これにより 加工の自由度が 更に上がり繊細なデザインの家具を作ることが→
可能になりました。
デザイナーのアイデアと技術者の技がこれからも ロングライフデザインを→
生み出していきます。
冬は 白鳥の飛来地としても知られる真室川町。
ここに 伝統の技と新しい感覚を
融合させた 手作り工房があると聞き→
シャウラが やって来ました。
こんにちは はじめまして シャウラです。はじめまして。 [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋といいます。
農家の[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋伸一さん。
いや ほんと のどかですてきな場所ですね。
そうですね。 田んぼの稲作が
中心の地域になってます。
で お米関係のことで

今は 違うこともなさってる?
そうですね。 お米をとったあとにできる
稲藁っていう→
藁っていう植物性の素材があるんです。
もちろん お米をとったあとに残るものなんですけど→
その藁を使って 昔ながらの
藁細工っていうものを→
ちょっと アレンジして
自分なりにやってます。
なるほど そうなんですね。
早速 自宅兼工房へ。
こちらが 一応
作業場になってるんですけども。
すごい!
いろいろ並べてますので ご覧下さい。
すごいですね~。
これは何ですか?これ 不思議な形ですよね。
何でしょう チョウチョウの
サナギみたいな感じがしますけど。
これは もともとは 虫かごとして