2019/12/26(木) 22:50〜23:20 デザイン トークス+(プラス)・選「デザインハンティング イン 山形」[二][字]
変化してくるっていうのを→
楽しもうかなっていう。
味が出てくるんですね。 時間とともに。
で カウンターも 昔の かまどの素材で。
これですか。
そうです。 土ですね。
土で…。
みんな立つとですね つま先が
当たるので 汚れていくんですけど…。
これも 何か 味が出てくる感じが。
そうです。
味を楽しみながらっていうことで。
やっぱり 山形っていうアイデンティティーを?
やっぱり 自然と ちゃんと つながった
食べ物があるっていうのを感じて→
買い物をしてもらって
食べてほしいなっていう思いが→
ありまして こういう 仕掛けにしてます。
じゃあ ちょっと パンでも食べながらゆっくり お話 聞いていいですか?
2人は 小板橋さんのデザイン事務所へ。
山形のデザインをハンティングしようってことで→
来てるんですけども
もう すぐ目に入ってきました。
僕が 一番注目してる この まさに
手がけられた ビエンナーレのポスター。
これ そうですよね。
そうですね。 こちら3点が。
最高です!
僕が アート寄りのポスターで 見た中で一番 実は好きで。
2014年から 山形市で 2年に1回
開催されている現代アートの→
フェスティバル 山形ビエンナーレ。
毎回 国内外のクリエイターが東北の暮らしや 地域の文化を表現。
注目を集めています。
第1回目のポスターから 3回目を迎えた2018年まで→
公式デザインを担当したのが
小板橋さん率いるデザイン事務所でした。
第1回目のデザインでは アートワークに
山伏の坂本大三郎さんを起用。
「山と人をつなぐもの」として これまで
坂本さんが収集してきた獣の皮や→
ミノを 少女に着せています。
山形って 非常に自然が近いので 僕たち大人が開催する芸術祭なんですけど→
何か 自然と現世界の間から
出てきたような 先導してくれる→
キャラクターっていうのを 実際に
具体化してみようっていうイメージで→
作っています。
なるほどね。
そこには 山形 イコール
自然との関係っていうのを→
ものすごく表現…。
小板橋さんたちが デザインするものは基本的に山形発のものたち。
例えば 山深い農村で 代々 農業を営む
佐藤さんの場合。
こちらは 山形の伝承野菜である
「甚五右ヱ門芋」。
伝承野菜とは その地域だけで 農家が
何世代にもわたり 栽培→
種子を継承してきた 珍しい野菜です。
この芋を 市場に流通させるためのパッケージの依頼に→
小板橋さんは 意外なデザインを
提案しました。
これも 小板橋さんが提案された
パッケージ全体の仕上げというか…。
パッケージも そうなんですけども→
今 お芋を見てると土が まだついてる状態。 なぜ また。
やはり ちょっと高級なものなので→
この「森の家」さんという農家さんなんですが→
彼らは やはり 高いもので→
土がついていたら 封を開ける時に土が落ちますよね。
それは 失礼にあたるし 高いから→
そういうものは なるべく やめたいと言ってたんですが→
芋は そもそも 土がついてるほうが
品質が保持されていてですね→
おいしいコンディションで
届くわけですよ。
で これを洗ってしまうと やっぱり
表面が乾いてしまうし→
何か こう きれいなものが
ポンと届くよりは→
その場から掘り出した 掘りたてのものが
届いたほうが…。絶対そうですね。
面白いかなと…。
動物の絵も描かれてます。何か意味があるんですか?
現地に行きまして 話を聞いてた時に
熊も出るし キツネも出ると。
言い直せば 自然が豊かで→
動物たちの住んでるような環境にあるということですよね。
それを ずっと守ってきた。
そこで ずっと農業をしてきたっていうのが一つ→
「森の家」という
この農家の価値でもあるので→
やっぱり それは お客さんと ぜひ
共有したら面白い お話かなと思いまして。
動物たちが守り神のように 「森の家」を
500年ずっと見ていたよという→
ビジュアルを作りましたね。
なるほど。 そこで 動物が描かれたと。
僕ら その小板橋さんの面白さって