♪♪~
日本各地の風土に 根ざしたデザインと
出会うシリーズ。
今回の舞台は 東北 山形県。
山々に囲まれ 古くから自然信仰が残る土地です。
今も 山伏の体験を試みたいと
多くの人が訪れます。
豊かな森林資源を活用した木工産業は
多くのプロダクトを生み出してきました。
伝統を引き継ぎ デザインの力を
加えることで→
新たな土地の魅力を発信する山形を
ハンティングします!
まずはじめに アンディが訪れたのは
木工の盛んなことで知られる 天童市。
中でも 将棋の駒は 生産量日本一を
誇ります。
ここに 日本家具のモダン化を切り開いた
家具メーカーがあります。
松橋さん よろしくお願いします。
こんにちは。 よろしくお願いします。
天童木工で デザイナーをしてます
松橋と申します。
迎えたのは メーカーのデザイナーとして
活動している 松橋孝之さん。
じゃあ早速 ショールームのほうから
ご案内致します。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
ショールームですか?
はい。
こちらには 名作と呼ばれる
ロングセラーから最新作まで→
展示されています。
すごいですね。 こちらは?これは プライチェアです。
プライチェア。 いろいろありますよ。
これもね。
こちら 柏戸イスですね。
名作ですよね。
これ うちにありましたよ。
懐かしいですね~。
こちらが 杉の家具になります。
松橋さんがデザインされてるんですね?
そうですね。
杉?
そうです 杉です。
こちらは 2018年に 松橋さんがデザインした 杉材のテーブルセット。
子鹿を思わせるような
繊細な脚のデザインが特徴です。
座ってみていいですか。
はい。
ああ いいですね。
ありがとうございます。
シンプルに 私の大きいお尻も
しっかりと支えてくれるっていう。
いいですね~。
脚が面白いですね これ。そうですね。
結構 中に入ってますよ 普通のイスより。
そうですね。 ちょっと かわいらしい前から見ると→
脚の生え方になってるのかなと
いう感じですね。
天童木工というと 僕のイメージは
やっぱり→
このバタフライスツールに
来ますけども。
これは あの うちの代名詞である
成形合板の特性を→
最大限に生かした形というか。
厚みは 7ミリしかないんですね。
三次元で こういった形を作って
製品にしたっていうのは→
このイスが初めてで
出発点のような存在になってますね。
1940年 天童周辺の大工や
建具職人が集まって創業した 天童木工。
1950年代には いち早く 当時
最先端だった成形合板の機械を購入して→
日本家具のモダン化の道を切り開きます。
そのころ インダストリアル・デザイナーの草分け 柳 宗理は→
海外で 最先端のデザイナーに刺激され
帰国。
そして 曲線を生かした それまでにない
イスをデザインしました。
石こうで作った 試作品を
手に 柳が頼ったのが→
成形合板で家具を作っていた
天童木工でした。
1956年に発表された
バタフライスツールは→
瞬く間に 世界中で人気となりました。
後に ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションにも→
選ばれています。
バタフライスツールが作られる様子を工場で見せてもらいます。
タイムトラベルするような感じが…。
さあ 松橋さん 工場ですね。やっぱり活気ありますね。
職人の皆さん 作業されてますけども。
ここで 成形合板 プレスを行う所です。成形合板は ここで。
ブナの木材なんですけど。
ブナ材?はい ブナ材です。
家具に ブナっていうのは