消せない可能性があるので→
「火事だ~!」って叫ぶんです。
あれは自分を落ち着かせるのと同時に→
隣近所に知らせて みんなが
駆けつけてきて 消すんですね。
多分 駆けつけてきたら消せます。
1人だと消せないかもしれない。
そして 更に加えて もう一つ
みんなでやれば→
確実に食い止められることが
あるといいます。
首都直下地震で→
最も多くの犠牲者を出すとされるのが→
建物の倒壊と火災です。
中でも火災による死者は 1万6,000人。
国は 初期の消火活動や
建物の漏電対策などが進めば→
これを 800人にまで
減らせるとしています。
その対策の重点地域が
古くからの木造住宅が密集する→
いわゆる 木密地域です。
山手線の外側に広がるこの地域は→
東京23区の25%の面積を占め→
180万人が住んでいます。
東京都は 7年前から→
建物の倒壊と火災の延焼を防ぐため→
道路の整備や建て替えの支援に
取り組んできました。
しかし 多くの地域では→
取り組みは十分に進んでいません。
見て分かるとおり…
対策の壁になっているのが住民の協力を得る難しさです。
道路を広げるには
長年住んでいる家の土地を削り→
提供してもらう必要が
あるからです。
火事だ~!
そうした中自分たちで命を守ると→
住民が率先して 対策に
乗り出している地区があります。
ありがとう。
はい ありがとう。
都内でも
古い木造住宅が 特に密集し→
道幅も狭い地域です。
住民たちは自ら 道路の拡幅計画をまとめ→
対策に乗り出しています。
住民が立ち上がったのは今から11年前。
防災の専門家から示された
被害想定の地図に→
衝撃が走ったからでした。
建物の 実に半数近くが倒壊。
僅か6時間で→
全世帯が火に包まれる町内会もあることが示されたのです。
長年住んできた街が
消えてしまうのではないか。
強い危機感を持った住民たちは→
どうすれば 火災が広がるのを食い止めることができるか→
対策を検討しました。
最も危険な地域として浮かび上がったのが→
避難所となる小学校がある
堀切二丁目。
道路が狭く
消防車が通れないため→
小学校も その周辺も→
消火活動ができないと分かったのです。
そこで 住民たちは
4年間 話し合いを重ね→
どこを拡幅するのか→
みんなが納得するルートをまとめました。
更に 道路の拡幅にとどまらず→
一時避難場所となる公園や駅前商店街の整備など→
次々と対策を進めています。
(小野)いかがですか?
もちろん これが理想ですけど→
私は 今 マンションに住んでるんですけど→
正直 同じマンションに
住んでる人ですら→
どういう方がいるかも分からない。
本当に コミュニケーションが取れてないので→
なかなか難しいですね。
すごい人たちに見えますよね。
堀切って 下町のね
人情味あるとこじゃないですか。
ですから 成立するけども これ
出入りの激しい住宅地ですと→
それこそ 本当
今 言われたみたいに→
隣に誰が住んでるか分かんない。
外国人の方が 今 増えてるんで→
そこで こういう
コミュニティーっていうのは→
なかなか難しいなって感じ
しますね。でも→
この取り組みの中に もしかして
ヒントがあるかもしれない。
(井上)実は 地域社会の
つながりだけでなくて→
ほかにもポイントがあったんです。