昆虫が花粉を運ぶことに頼っているからだ。
(新谷)そっか! そういうことか。
私たちが着る服その原料になる植物や家畜なども→
昆虫に支えられている。
もし昆虫がいなくなると→
服は ほとんど化学繊維に限られる。
石油なくなったら これでアウトだよ。(新谷)う~ん。
いいVだね これ。
更に恐ろしいのは伝染病や感染症の流行だ。
(新谷)何で関係があるの?
昆虫には 枯れ木や落ち葉 動物のふんそして死骸などを食べ→
分解を促し 土に返す役割がある。
それが失われるとふんや死骸が そのまま残り→
病原菌などが大繁殖する。
(新谷)そっか そっか!
昆虫がいない世界では
人間社会は大混乱に陥るのだ。
う~ん やっぱり昆虫って
すごいなと思いました。
実は そこを言ってたんだ 先生→
3年もの間 授業で。
何が昆虫のすごいとこかっていうと→
自分たちのためだけじゃない人のために…
縁の下の力持ちですね。
虫 小さいからほんとに バカにされてんだよな。
まあ そういうとこは あるな。
そこなんだよ ねえ。
あと 虫っていうのはさ
丸腰で生きてるわけだよ。
ちょっとした農薬なんかもさ→
ちょっと吸ったらフッて なくなっちゃうわけだから。
ねえ。 洋服を着てるわけでもないし。
全ての動物が そうだけどさ。
そういうことか。
う~ん。
今 危機にさらされている昆虫たち。
しかし 昆虫は 地球上に誕生してからおよそ4億年の歴史を持つ。
これまで 恐竜など さまざまな生き物が
絶滅した大ピンチを→
何度も くぐり抜けてきた。
その たくましい生命力を教えてくれるのが…
数千キロを移動する…
このチョウは幼虫の食べ物が豊富なアメリカ北部で育つと→
はるか南のメキシコで
冬を過ごし→
また戻ってくる。
実は オオカバマダラは試練にさらされている。
農業や温暖化などの
影響で→
食べ物がある場所が
徐々に北上。
より長い距離を
移動しなければならなくなった。
地域によっては この20年で→
オオカバマダラの個体数が80%も減少したという報告もある。
こうした危機の中→
オオカバマダラが手に入れた生きるすべとは。
研究者が
膨大な数の標本を調べたところ→
150年前と比べ はねの大きさに変化が。
なんと…
長く飛ぶために→
効率よく風をとらえようとはねが大きくなった。
そう考えられているのだ。
昆虫たちには 環境の変化に対するすさまじい適応力が備わっている。
すげえ!
(新谷)うわ~!
すげえ!
そうして命をつないでいく可能性もある。
いや~ 衝撃。 形を変えてまで。
ちょっと かっこよかったね 今のは。
すごいから。 昆虫っていうのは
毎年 生まれ変わったり→
あるいは数か月で
もう一回 生まれ変わったりして…
はい 生まれて ちょっと
はい 生まれて ちょっと…。
人間みたいに 80年 そのサイズで生きて→
次の世代が また80年 生きてっていってやってたら→
ものすごい年月かかるじゃない。
確かに。
毎年毎年 アップデートしまくるわけだよ。
そういうことか。
対応してくのよ。
へえ~。
昆虫は すごいんだけど→
やっぱり 少し人間に弱かったりするところも→
あるんだなと思いました。
でも 僕も… 何だろう→
オオカバマダラみたいに
強く たくましく生きたいし→
そうやって やっぱり
こういう 今 問題が たくさん→
虫と人間の問題があったりするから→
僕たちも虫に接する何かを考えなきゃいけないんだろうなと。
頼むよ ほんとに。
よい子の皆さん。今日 昆虫のことが→
深く分かったと思いますので…
これを最後に 合言葉でいきたいと思います。分かりました。
「昆虫やばいぜ!」。