なんとかしてほしいと思ったわけですけど。
<「抜けた歯は元に戻せない」と告げられた
鈴木さん。→
それどころか 検査の結果→
すべての歯が歯周病になっていて→
一部は すでに 歯を支える骨まで
溶けていることが分かりました。→
このままだと いずれ すべて
抜けてしまうというのです。→
さらに…>
その場で。1本 2本 抜くならね 今までもね→
親知らずを抜かれたこともあるしと
思ったんですけど。
<なんとか自分の歯を残したかった
鈴木さん。→
そこで 大学病院を
受診してみることにしました。→
残った歯を守るために 鈴木さんは→
ある方法をチョイスしたのです>
チョイス!
<それは…>
<まずは 歯肉を切開して→
歯周ポケットの深い所にたまった歯石などを取り除きます>
<その後 何やら 薬を注入しています。→
これって 一体 何をしているんですか?>
<溶けてしまった骨が…>
<「歯周組織再生療法」では→
溶けてしまった歯槽骨や→
歯石が取り除かれた空洞の部分に→
たんぱく質を主成分とする
特殊な薬を注入します>
<すると
歯周組織の細胞が増殖して→
失われた骨や歯根膜が
再生されていくのです>
<歯周組織再生療法から5年。→
鈴木さんは残った歯を守ることに成功しています>
ちょっと やっぱり
精神的にも うわ… ってなるだろうしね。
実際 食べ物にも
影響が出るということで→
それは避けたいなと思いますね。
支障がね 本当 生活にも出ますからね。
ここからは 専門家の方に
お話を伺っていきましょう。
歯の保存治療が専門の→
東京医科歯科大学大学院助教の保坂啓一さんです。
(一同)よろしくお願いいたします。
VTRの鈴木さんですけれど歯周病になって やっぱり 最終的には→
歯が ボロボロ ボロボロ
抜けていくということになりますか?
はい。 歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」の
2つの段階があるんですけれども→
重度の歯周炎では
歯が抜けてしまうということがあります。
重度になっちゃってたんですね。
はい。
こちらにですね その歯周病の状態の
イラストをご用意いたしました。
歯肉炎に関しては→
歯の根元にたまってしまった汚れプラークに→
細菌が繁殖してしまって→
歯肉が腫れたりだとか 赤くなってしまうそういうふうな状態です。
その状態を放置しておくと→
歯と歯肉の間の隙間→
歯周ポケットといわれる
部分になりますけれども→
そこが深くなってしまって→
そのあとに 歯を支えている歯槽骨→
そして 歯根膜が
ダメージを受けてしまって→
歯槽骨が溶けてしまうというふうな
状態です。
鈴木さんが 抜けた歯を
お医者さんに持っていくと…。
だって スポッて抜けたから ポコッて
入れりゃいいじゃないかっていう…。
まあ ちょっと 「ああ 確かに」なんて
思わなくもないっていうか。
やっぱり それは 難しいもんですか?
鈴木さんのケースでは歯を支えている歯槽骨→
そして 歯と歯槽骨をつなぎ合わせている
じん帯である歯根膜が→
破壊されてしまっているので
それは なかなか難しいと。
じゃあ そのために そうならないためには
どうしたらいいのかということですが。
歯磨きは もちろん
大事なんですけれども→
歯周病が始まっている場合っていうのも
考えられますから→
歯科医に行って 処置が必要になってくる
というようなことになります。
その進行の状況に応じての
対処法というのがありますので→
まとめてみました。
セルフケアとしては まず重要なのが→
「プラークコントロール」です。
これは 歯に付いた歯垢を歯ブラシで除去することになりますので→
基本的には