2019/12/28(土) 21:00〜22:00 NHKスペシャル「令和家族 幸せ探す人たち」[字]


横山さんはアイちゃんの様子が気になりました。
厳しい?

アイちゃんは 5年前シングルマザーの母親を突然亡くし→
この家に やって来ました。
縁あって 一緒に暮らすことになった3人の子どもたち。
めちゃくちゃいい場所やな。
横山さんは 上の2人がアイちゃんと→
どう 兄弟になろうとしているのか
知りたいと考えました。
兄弟で。
痛い… 痛い。
(取材者)かわいい。
じゃあ ありがとうございました。
私たちは その後も
眞保さん一家の取材を続けました。
横山さんに 1か月間密着した映像を
見てもらいました。
里親の葉子さんは→
アイちゃんを近所の公園に誘い散歩するのが日課です。
実の母親を不幸な形で亡くした


アイちゃん。
それでも 葉子さんは
母親の話題を避けることはしません。
アイちゃんが どんな話をしても
正面から受け止めています。
(葉子)お母さんと何かしてるんだね。
「そうだよな」って。
眞保さん夫妻が
最初に受け入れたチカさんは 19歳。
間もなく 別れの時を迎えます。
里子の養育期間は原則 18歳までと決められています。
チカさんは短大に通っているため→
2年間の延長が認められていますが→
それでも 20歳までです。
終わりの時が決められた 親子の関係。
限られた時間の中で→
できるだけ たくさんの記憶を残してあげようとしています。
肉球!
何で 「令和 ワンワン」なん?
肉球が うまいじゃん。
おっとう。
(葉子)はい 行ってらっしゃい。
眞保さん夫妻と子どもたちの何気ない日常。
横山さんは 何を感じたのか。
中でも 横山さんを強く揺さぶった子どもがいました。
上から2番目の里子 愛登くんです。
3歳の時から眞保さんの家で暮らしてきた愛登くん。
きっかけは 生後8か月の時
母親が突然いなくなったことでした。
長距離トラックの運転手だった父親は

自分一人では育てられないと→
眞保さん夫妻に養育を託したのです。
それから 13年。
愛登くんは その父親と
定期的に会っています。
(愛登)もしもし。
ああ…。
実は 最初のインタビューの時
横山さんは→
家族のもとを去っていった
義理の父親について こう語っていました。
愛登くんが父親と会うようになったのは
眞保さん夫妻の後押しがあったからです。
愛登くんは 物心ついた頃から→
父親に会いたいという気持ちを訴えてきました。
眞保さんたちは
児童相談所と数年にわたって交渉し→
今年 ようやく
自由に父親と会うことが認められました。
愛登くんの父親は 73歳の今も
トラックの仕事を続けています。
愛登くんを手放したあとも
児童相談所の許可を得て→
年に数回 会う時間を作ってきました。
(愛登)はいはい。はいはい。 行ってらっしゃい。
愛登くんは 今 週に1度
父親と夕食を共にしています。
そうそうそう。
ありがとうございます。いただきま~す。
失われた親子の時間を

2人は取り戻そうとしています。
愛登くんには もう一つ
実現したいことがあります。
ありがとうございました。
なぜ 愛登くんは→
自分を置き去りにしたまま 一度も
姿を見せない母親にも会いたいのか。
横山さんには 自分の家族のもとを去った
義理の父親の姿が重なりました。
横山さんは 再び
眞保さんの一家を訪ねました。
(愛登)はい。
ちょっと しゃべろう。
何か 男の子の部屋って感じするね~。
立派な部屋 もらえてるやん。
(愛登)そうですね。
何か 密着したVTR見ててさ…
でも それは…
(愛登)悩み中ですか?うん。
ありがとうね。