夫を亡くした悲しみとどう向き合っていたのか。
当時の橋田さんの手記で
振り返ってもらうことにしました。
もし差し支えなければ
ちょっと 私 先に 今…。
（取材者）「冷蔵庫には
彼の好きだったビールや…」。
泣くことで
悲しみを受け入れていった橋田さん。
そんな時 仕事仲間から→
生前の夫の ある言葉を聞きました。
夫の存在を意識することで→
再び仕事に打ち込むことができました。
野村さんと再会したら
どんな言葉をかければいいのか→
思いを巡らせていました。
一方の野村さん。
対話の時 橋田さんが
どう悲しみを乗り越えたのか→
詳しく聞けてはいませんでした。
私たちは 野村さんにも→
橋田さんの手記を
読んでもらうことにしました。
ちょっと読みますね。
すれ違いに終わった対話から１か月。
野村さんは 熱海にある
橋田さんの自宅に向かいました。
（チャイム）
どうも 遠いところをわざわざ いらっしゃいまして→
申し訳ございません。
いえいえ。
不便なところでございます。
お気を付けて。 どうぞ。
（橋田）沙知代さんだって
怒ってらっしゃいますよ。
橋田さんは「涙が出なかった」と→
野村さんが話していたことが気になっていました。
夫を亡くした直後の
自らの経験を話し始めました。
（橋田）私は ポイッと放る方ですけども…
（橋田）よく その階段に座って泣きました。
そして 深い悲しみから
どう抜け出せたのか。
そうですか。
「妻を忘れたい」と漏らしていた野村さんに橋田さんが語り始めたのは…。
（橋田）守ってくれてるんじゃないですよ。
あの 何て言うんですか…
（橋田）「悪いことするな」と。
（橋田）ねっ いつもいますよね。それでいいんですよ。→
本当にいますよ。
監視されてるような気もするし。
何か変なことすると…。
（橋田）そうでしょ？
どなられてるような気がして…。
（橋田）そうですよね。 うちもすぐ怒る人でしたから怒られます。→
怒られないように 一生懸命 生きてます。
（橋田）本当 「何やってんのよ」って。
そういう言い方する女房でしたから。
（橋田）そうでしたね。
大切な人は 今もそばにいる。
野村さんの表情が少し和らいだように見えました。
そういうの眺めて… 眺めて 毎日
「今日は十三夜」とか…。
なるほど。
♪♪～
今度は どうか ごちそうさせて頂きます。
人が少ない時に。
じゃあ 失礼します。
♪♪～
（橋田）光線のせいかもしれないけど。
（拍手）
野村さんは １年ぶりの
トークショーに臨みました。
いや 野球は 中学受験のあとから…。
はい ありがとうございます。
はい。 握手して…。
握手してえのか。お体を大切にして下さい。
あ～ ギリギリやな～ 夕日が。
めっちゃきれい。
義理の父親へのわだかまりを
ずっと抱えてきた 横山 裕さん。
同じ痛みを抱える子どもたちとの出会い。
あ～ もう落ちちゃうね。
いつか自分も
家族を持ちたいと考えています。
♪♪～
重っ…。 めっちゃ重い。
一つの出会いで 幸せのヒントが
見つかることがあります。
「令和家族」。
明日が今日よりもいい日でありますように。
2019/12/28(土) 21:00〜22:00
ＮＨＫ総合１・鹿児島
ＮＨＫスペシャル「令和家族 幸せ探す人たち」[字]
家族をめぐる実験ドキュメンタリー。関ジャニ∞横山裕さんが里親家族を、野村克也元プロ野球監督が脚本家の橋田壽賀子さんを訪ね、新たな幸せの形を見つめる。
詳細情報
番組内容
令和の時代、新しい形の幸せを生きるさまざまな家族が生まれている。この番組は、令和を象徴する家族のもとを、一人の著名人が訪ね、そこで起こる化学変化を通して、家族の幸せについて見つめる実験ドキュメンタリー。複雑な家庭に育ち、心に痛みを抱え続ける関ジャニ∞の横山裕さんが里親家族を、妻を亡くし、悲しみに暮れる野村克也元プロ野球監督が、同じ苦しみを乗り越えてきた脚本家・橋田壽賀子さんを訪ねる。
出演者
【出演】横山裕，野村克也，橋田壽賀子，【語り】三宅民夫
ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー／教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース／報道 – 報道特番