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2019/12/28(土) 22:00〜23:00 SWITCHインタビュー 達人達(たち)・選「舘野泉×中村桂子」[字]


見えるっていう→
それは分かる気がします。
それが 一番大事ですよね。
このごろ 社会はね→
大事な… 求めることをやれとかいろいろ言って→
自分がやりたいことを なかなか

やらせてくれないじゃありませんか。
このごろ 「多様性」っていうような言葉
使いますけど→
そんな難しい言葉じゃなくて…
こうでなきゃいけない!みたいにやると→
自分も つらくなりますからね。
そうですね。
そうですね。
そういう生き方をしてらっしゃる…。
♪♪~(ピアノ)
倒れてから およそ2年。
左手のピアニストとして
復帰することを決めた舘野。
しかし 復活公演で演奏することになった
ある曲に→
戸惑いを覚える。
数あるバイオリン独奏曲の中でも不朽の名作とされる…
それを ブラームスが
左手のピアノ曲として編曲した作品だ。
だが 単音が続く展開。
両手で奏でる重厚な音色とは大きなギャップがあった。
なんて つまらないもの。
こう鳴らす…。
♪♪~(ピアノ)


♪♪~
…って 今 こうやってると
いいですけどね。
いい曲ですよ。
どうして… つまんないんですか?
要するに ピアノを単音で→
ずっと続けて弾いていくなんていうことは…
それを 音楽に… バイオリンならできる。
チェロならできる。
だけど ピアノで…。
はいはい。
これは 大変なことだ。
それがね…。
で 2か月ぐらい こういう…
こうやってて。
「つまんねえな」と思って。
ハハハハ…。
それでも…
♪♪~(ピアノ)
あっ そういうことって あるんですか。
最初は つまんないっていうところから始まって。
そういうふうに出来上がって…。
左手のピアニストになってからもう15年たちますけども…
「両手のピアニストに
また なる」っつっても…
とっても面白い。
私ね 最初は… 伺ったころは→
「あっ 左手でらっしゃるんだな」って
思いながら→
会場へ参りました。

このごろ 全く それ 考えない。
左手で お弾きになるっていうことを
考えなくなりました 聴く側も。
だんだん そうなってきましたね。
そうです。
たぶん 皆さん そうだと思いますよ。
さっきから お話を伺ってるとね よくね…
それが大事ですね。
それで 結局 生きてるっていうことは→
本当に ごく単純なことなんだって
思うんですけど…。
でも 例えば…
…なんていうのが これも見て…。
…と思うわけ。
なるほど。
単純に言っちゃうと そうですよ。
でも 単純って おっしゃるけどとっても本質的なことですよね。
私も 生物学ですから→
いろんな生き物たちを見るっていうことはよくやるんですけど…。
植物って 何も動かないから 生きてる…→
子どもたちはね 植物って止まってるもんだ みたいに思ったり→
動物は ひょこひょこ動いてるけど
っていうけど…
意志があるって言ったら 変ですけど…
その気持ちになってみると ありますよね。
だから 自分も そういう 何ていうか…
今 お弾きになれて本当に お幸せですね そういう意味で。
生きてるっていうので。
また 次がある 次がある 次がある。
今があって…

そうですよね。うん。
それで 毎晩 焼酎飲んで 泡盛を飲んで。
そこにいくんですか?
そこ いっちゃう。
ハハハハ…!
80を超えた今なお
年間およそ50本の公演をこなす舘野。
演奏活動と並んで
力を入れてきたことがある。
左手のピアノを 世に広める取り組みだ。

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