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2019/12/28(土) 22:00〜23:00 SWITCHインタビュー 達人達(たち)・選「舘野泉×中村桂子」[字]


舘野さんも…好きでいらっしゃるでしょ。
これは やっぱり 何で好きかっていうと→
やっぱり 生きてるってどういうことかっていうのを→
何か 一生懸命 考えていた…。
みんなが幸せになるにはどうしたら いいだろうっていうことを→
すごく考えていた人だ
っていう気がするんで。
私 実は「セロ弾きのゴーシュ」っていう→
人形劇を作って。えっ?
ここの20周年のときに
それをやったんですね。
宮沢賢治の代表作の一つ

「セロ弾きのゴーシュ」。
♪♪~(演奏)
≪(手をたたく音)
(楽長)ゴーシュ君!
しっかりしてくれたまえ!
僕は君に ドレミファを
教えてまでいる暇はないんだがな!
(ゴーシュ)すみません。
いつも怒られてばかりのチェロ奏者ゴーシュが→
夜ごと訪ねてくる動物たちとの
交流を通して→
知らぬうちに
音楽家として成長していくという物語。
♪♪~(演奏)
中村は5年前チェロと人形によって→
生命誌版「セロ弾きのゴーシュ」として
舞台化していた。
♪♪~


≪「あなたのは いいようだけれども少し違うんです」。
≪「何だと? 俺が 貴様に
教わってるんではないんだぞ」。
「何だ? 赤くもならないやつをむしって」。
東日本大震災のあとこの作品を読み返したという中村。
舞台化しようと考えたのは
ある気付きがあったからだという。
「あのときは すまなかったなあ」。
帰ったら「お水を一杯飲みました」っていう記録がある。
私は 自分で勝手に考えて…。
だって 必ず飲むんですもの。
自然の中へ戻ると ネコがいたり
タヌキがいたり カッコウがいたり→
ネズミさんがいて それで→
ゴーシュに「何とか 駄目だよ」とかいろいろな…→
「お前 駄目じゃないか」
「リズムが駄目だよ」とか→
「音程が駄目だよ」とか言われながら→
そこで学び取ると最後に拍手されるわけでしょ。
ゴーシュは何をしたかっていったら…
これ 私の勝手な解釈ですけどね。すばらしい!
そういう解釈をして これを→
東日本大震災が終わったあとにやっぱり…
…っていうことを 賢治は言ってるよ
っていうことが伝えたくて→
それを人形劇にしたんですね。
私が 生命誌でやりたいことはやっぱり 今→
自然から もっと学んでほしい
っていうことなので。
「人間は生き物であり

自然の一部である」と→
考え続けてきた中村。
その言葉どおり みずからの日常生活もいつも 自然であふれている。
ここは 東京にある自宅の庭。
ほら これと これ。ここにも まだ なってるし。
家族と一緒に植物を植え
一から作り上げてきた庭は→
今や 公園さながらだ。
風がね 違うの。 すごい ほっとして。
こう 息がよくできるっていう気がする。
定期的に 庭の公開もしているという。
自然の中でこそ 人は人らしく生きられる。
多くの人に自然の良さを伝え→
地域の緑を守ることも
自分の役目だと考えている。
♪♪~
一方の舘野も 自然とは縁深い。
もう半世紀以上
北欧 フィンランドに暮らす舘野。
湖のほとりにある
白樺の木々に囲まれた別荘は→
大のお気に入りの場所だ。
♪♪~
自然にも いろいろあって。
それは 一面 厳しかったり→
だけど それが また楽しかったり
っていうことだと思うんですけど→
フィンランドと両方 お過ごしに
なっていらっしゃいますでしょ?
やっぱり 自然って思われたときに→

そういう広がりみたいのはあります?
向こうは その半年が…→
言ってみれば 冬。 半年が春。
ちょっと 日本じゃ分かんないですよね。
極端なんですよね。
それと それに…
でも 僕は 別に…
世界 どこ行っても…。
どこ行っても… どこ行っても→
それぞれに楽しい?

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