2019/12/28(土) 23:00〜00:00 ETV特集・選「辺野古 基地に翻弄された戦後」[字]
2005年には 集落に近い海岸線に→
建設する案に変わりました。
海ではなく基地の中から工事を進める計画。
しかし 集落に近づく分→
騒音への懸念が大きくなりました。
更に 2006年には 2本の滑走路を造る
「V字案」となります。
着陸用と離陸用を使い分けることで→
集落の上を飛ばずに済むというのです。
しかし 2本の滑走路を造ることで→
埋め立て面積は大幅に増えることになりました。
辺野古で雑貨店を営む…
「沖合案」で やむをえないと考えていた一人でした。
だけど…
2009年9月 民主党の…
頑張ろう! 頑張ろう!
国のトップの言葉を後押しに→
沖縄では 県外移設を求める
人々の声が沸騰します。
政府に不満を募らせていた許田さんも
大きな期待を寄せました。
しかし それから8か月。
県民の叫びを聞け!県民の叫びを聞け!
辺野古 新基地建設 反対!
♪♪~
期待が裏切られた許田さん。
基地建設を容認する気持ちが固まりました。
そういう思いの方が…。
地域の運営方針を決める辺野古地区の「行政委員会」が開かれ→
代表者たちが集まりました。
この場で辺野古は地域振興などを条件に→
移設を受け入れることを表明しました。
地区として初めて正式に移設を容認した辺野古。
県外移設の声が収まらない
沖縄の人々との間に→
溝が生まれたのです。
帰れ! 帰れ! 帰れ!
その後 当時の県知事が
埋め立てを承認したことから→
工事が始まります。
帰れ! 帰れ! 帰れ!基地建設を止めるぞ!
それを阻止しようとする人々との間で
対立が深まりました。
同じ2014年 辺野古では→
西川さんが立ち上げた「命を守る会」が解散しました。
当初 70人いた会員たち。
高齢となったり容認に転じる人が相次ぐ中で→
最後は 10人にも満たなくなりました。
今も反対を訴え続けている西川さん。
地域の中で
孤立を深めるようになりました。
(一同)万歳!
去年の沖縄県知事選では→
辺野古移設反対を訴えた
玉城デニー氏が→
対立候補に8万票の差をつけて勝利。
(カメラのシャッター音)
その後 政府と沖縄県の協議は
平行線をたどり→
去年12月 辺野古の海に
土砂が投入されました。
埋め立て工事を始めた後→
政府は 大浦湾の海底に軟弱地盤が存在することを認めました。
7万本以上の杭を打ち込む
地盤の改良工事が必要とされ→
完成時期も費用も見通せないまま
埋め立てが続いています。
戦後 人々の命をつないできた
辺野古の海。
苦悩の末 移設を容認した許田正儀さん。
やりきれない思いを抱いています。
移設反対を訴え続けてきた 西川征夫さん。
(取材者)これは何書かれたんですか?
辺野古が基地に翻弄された
歴史をまとめ始めたのです。
「『命を守る会』の おじいや おばあたちが
どれだけ頑張ってきたのかを→
写真も交えながら…」。
「前書き」には 辺野古の海で命をつないだ先人たちへの思いをつづりました。
私もね 確かに 健康ではないので
あと何年生きるか分かりません。
だから そのためにもね→
やはり もう それを見届けるということができないかもしれない。
我々は知らないわけですよ。 だから…
♪♪~
移設をめぐる政府と県との対立は
激しさを増し→
新たな法廷闘争に発展しています。
基地に翻弄されてきた辺野古。
その苦悩は 今なお続いています。
♪♪~
♪♪~
2019/12/28(土) 23:00〜00:00
NHKEテレ1鹿児島
ETV特集・選「辺野古 基地に翻弄された戦後」[字]
米軍普天間基地の移設工事が進められている沖縄県名護市辺野古。米統治下の1950年代にキャンプ・シュワブが建設されて以来、基地に翻弄されてきた地域の戦後を描く。
詳細情報
番組内容
米軍普天間基地の移設工事が進められている沖縄県名護市辺野古。アメリカ統治下の1950年代にキャンプ・シュワブが建設されて以来、住民は基地に翻弄され続けてきた。辺野古はどのようにして“基地の街”となったのか、なぜこれほどまでに基地に翻弄されたのか、そしてそれは地域に何をもたらしたのか。番組では、新たに見つかった資料や新証言を元に、重い基地負担を背負い続けてきた沖縄の象徴として辺野古の戦後史を描く。
出演者
【語り】加賀美幸子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行