2019/12/30(月) 01:30〜02:15 ブラタモリ選「東京・白金〜白金はなぜシロガネーゼの街になった?〜」[解][字]


行きましょう。
(笑い声)
ショートカットで。ショートカットで。
というわけで タモリさんは→
自然教育園の入り口に やって来ました。
都心に広がる 東京ドーム4.2個分もの緑。

一体 どのように守られてきたんでしょう?
実は そのヒント
ここで育つ植物に隠されているんです。
そうですか。 はい。
あっ こんにちは。こんにちは。
よろしくお願いします。
名誉研究員の矢野 亮さん。
自然教育園に50年。
まさに森の番人です。
まずは この自然教育園のルーツを
探ることができる→
珍しい植物のもとへ
案内してくれました。
こんなとこまでお連れして
申し訳ないんですけど…
ほう… これ何ですか?
(矢野)これがねトラノオスズカケっていいましてね。
いや 知らないですね。
(矢野)絶滅危惧種にも指定されてる→
貴重な植物です。
へえ~。
これ 絶滅危惧種なんですか…
触っちゃいけないですね!
(矢野)これはね もともとね…


(矢野)まあ 普通ですと 鳥に運ばれるとかね風に運ばれるってありますけど…
そうなんです。
え?
植えたんですか。
ええ。え?
(岡本)
ここで ちょっと江戸時代の古地図を。
そうです。→
ここから入ってきて今 この辺にいるんですけども。
う~ん 松平讃岐守の下屋敷だった。
そう。 この自然教育園の敷地は→
江戸時代 今の香川県にゆかりがあった
松平讃岐守の下屋敷。
つまり別宅だったんです。
へえ~! そうですか。
さらに 江戸時代の痕跡
面白いものがあるんですよ!
おお~!
これ…
曲がってますね。
こう曲がってあっちも曲がってんです。
何をしたんですかね これ。
そうなんです。 その時ね…
う~ん!って。
へえ~。
ハハハハッ!
(矢野)明治 大正 昭和 平成って→
ザーッと伸びたんでっていうんでね
こんな形してるという。
で 次に…

へえ~ 面白いね。ず~っと続くと思います。もう 手入れしませんから。
江戸時代 大名屋敷になったことで→
広大な庭園として 緑が守られたんですね。
実は 「白金」という地名の由来も
この園内にあるんです。
ほぉ~。
はい はい はい。
これが あの…
(矢野)そうなんです。あぁ~。
ほぉ~。
え~。
この土塁は 室町時代の豪族が築いたもの。
敵の侵入を防ぐため屋敷の周りを固めたと言われています。
(岡本)相当 豪族として金持ちですから→
この豪族 当時…
これ…
(岡本)はい 「銀」ですね。
で ここが ちょうど
このエリアなんですけども→
室町時代は
銀を「しろかね」というふうに。
言ってましたね。
へえ~。
(岡本)で そこが ここの土地の→
「白金」というふうに呼ばれた原点と。
これね…。
(岡本)あっ そうですか。納得してないんですか?
うん。 つまり ここの人が…
あぁ~。(岡本)狙われます。
言ってるものなんですよね。

(笑い声)(岡本)どうですかね。
タモさんは
銀を持つお金持ちの説には→
納得してないようですが…。
ともあれ 室町から江戸時代までは広大な屋敷の庭として→
豊かな自然が残されてきたんです。
では その後 明治に入って大名屋敷がなくなった時→
なぜ 大規模な開発の手が
入らなかったんでしょう?
その理由は