「ＮＨＫスペシャル ＴＯＫＹＯアスリート」。
今回は 柔道。
史上初 きょうだいで金メダルを目指すこのお二人。
始め！
はい 積極的に！そうそうそう 仕掛けて！
これまで ３９個の金メダルを
積み重ねてきた日本。
貫いてきたのは…。
（実況）入った入った入った…！
見る者を感動させる「一本」が→
オリンピックの歴史を彩ってきた。
めっちゃ若い。
そして ２０２０年 東京。
その伝統を受け継ぎ
金メダルを目指す 兄と妹。
兄 阿部一二三 ２２歳。
相手を大きく宙に舞わす袖釣込腰を武器に→
世界選手権を連覇。
妹 詩 １９歳。
２年連続で世界を制したのは
兄と同じ この技。
２人に立ちはだかる
最強のライバルたち。
海外勢は ビッグデータを活用して→
２人の一本を取る柔道を封じようとしている。
そんなこと言っていいの？
険しい戦いに挑む２人。
乗り越えた先にあるのは
柔道史上初 きょうだいでの金メダルだ。
若きアスリートの進化を追い続ける
「ＴＯＫＹＯアスリート」。
第３回は 柔道。
互いに高め合いながら→
日本柔道に
新たな歴史を刻もうとする２人に迫る。
現役って感じです。
現役って感じ…。現役！ って感じですね。
そして あと１０か月で いよいよ
本番が始まるんですけども。
もう １０か月か。
そうですよ。 今の心境は どうですか？
いや １日… もう早いですね。
もう １年が早いなって思うぐらい一日一日が早く感じますね。
本当に 東京オリンピックが決まってから
すごく ここまで早かったなと。
あっ 早かった感じですか？
すごく思うので→
本当に気を抜いてられないな
っていう気持ちです。
どんな印象を持ってられますか？
きょうだいで強い。きょうだいで強い。
そして きょうだいで仲がいい
っていうのが私の印象ですかね。
これっ！ って強いて挙げれば
やはり 勝ち方。
豪快に相手をぶん投げて一本を取る。
この柔道ですよね。きょうだいともに？きょうだいともにです。
本当に 投げて勝つ
一本を取って勝つっていうのが→
日本柔道だと思ってるので
やってる僕自身も一本勝ちすると→
すごく気持ちいいというか…。
柔道を分からない人が見ても一本を取って投げたら→
すばらしいと言ってくれるので
そこが魅力かなと…。
ちなみに 内村さん。
阿部きょうだいの２人の→
得意技知ってますか？
（笑い声）見るか体験するか どっちにします？
（笑い声）
いやいや いやいや。
５５だから。
記念になるよ～。いやいや 記念とかじゃないから。
袖釣込腰 お願いします。
もう始まるんだ。 いきなり始まっちゃう。後ろ下がっちゃう。
（笑い声）
袖釣込腰 もう本当に その名前どおり→
相手の袖 袖を阿部選手がつかんで
この袖を大きく釣り上げる。
あっ そっち持つんだ。
そうですね。
釣り上げて そして
阿部選手が体を回転しまして→
自分の背中から腰にかけて相手を乗せて
そのまま上に投げる。
相手が飛ぶ時に 弧を描くように
バチ～ンって飛ぶので→
更にインパクトがあるというか…。
これでね 世界中に ぶわっと広がったような気がします。この技が。
袖釣込腰で まず衝撃を与えたのは
一二三だった。
おととしの世界選手権 決勝。
一二三は警戒され襟を持たせてもらえない。
は～ そうなんだ。 嫌がるんだ。
日本選手が技をかけやすい襟を持つ組み手は→
海外の選手に警戒され
徹底的に封じられる。
そんな中 一二三は…。
つかんだのは 両袖。
腰を引いて警戒する相手に