2020/01/02(木) 05:10〜06:00 NHKスペシャル選 TOKYOアスリート 第4回「競泳 私たちが“エース”だ」[字]
(笑い声)
体格が…。
そうですね。
ちょっと立ってみますか。
松田さん こちらに来て下さい。
表彰台 立ったら 2人 全然違いますよね。
外国人選手 みんな こんな感じ。こんな感じですよ。
だから 女性の選手の中では
割と大きい方なんですけど…
見て下さい 大橋選手
もう腕も細いんですよ これ。
二の腕クイーン。 スタイルがいい。
モデルさんみたいだね。
筋トレとかされてるんですか?
されてます。
されてますか。
席決め。これだ。
うえ~い。
トランプをひいて 食事の席決め。
男子のキャプテンを務める瀬戸が
コミュニケーションを深めたいと考えた。
瀬戸くんが言ったんだ。
夕食後 今度は女子のキャプテン 大橋。
(拍手)
♪♪「ハッピー バースデー トゥ ユー」
サプライズで仲間の誕生日を祝った。
今年に入り池江選手と萩野選手が離脱した日本代表。
逆境のチームを
瀬戸と大橋が盛り上げている。
東京オリンピックで狙うのは
ともに金メダルのみ。
400m個人メドレーの世界ランキング。
瀬戸も大橋も この3年間常にトップスリーに食い込み→
着実に頂点に迫っている。
今日は こちらの筑波大学のプールをお借りして…
強さの秘密を探るため 用意したのは…
自分たちも こういうのに撮ってもらうと気付きがあるんで。
水上と水中の映像をつなぎ合わせる…
あらゆる角度から泳ぎを分析する。
楽しみ?
まずは 大橋悠依。
身長1m73cmと長身ながら 体重は55kg。
細いっすね。 細いっす。モデル体型。
パワーに劣る細身の体で
いかに速く泳ぐか 突き詰めてきた。
(スタートの合図の音)
その特徴が最も表れるのが 背泳ぎ。
水面を滑るように 伸びやかに進んでいく。
注目すべきは腕を回すストロークの回数だ。
日本選手権の決勝。
68?
大橋のストローク回数は
平均より10回以上少ない。
60台なんだ 一人。
80回も回んないかも。
それでも1回のストロークで
大きく引き離していく。
すごいんだ 本当に。
(スタートの合図の音)
なぜ 少ないストロークで→
大きな推進力を得ることができるのか。
日本選手権で6位に入った選手と
比較した。
比較対象の選手は 腕を回す度に→
体が左右に大きく傾いている。
なるほど。
腰が結構動いてますね。
一方の大橋は 体を水平に保ち→
傾きを最小限に抑えていた。
最新のソフトで解析した。
赤い部分が水の抵抗が大きい場所。
右の大橋の方が 最大で29%→
抵抗の値が少なくなっていた。
29%。 1/3近い。
かなり大きいですね。
更に 腕の動きにも スピードにつながる
繊細な技が見えてきた。
比較選手は 手の甲が水面にぶつかり→
大きなしぶきが あがっている。
一方 大橋は
一瞬で手の角度を変え→
小指から入れる。
うわ 全然しぶき立たない。
水しぶきを抑え
力の無駄を減らしていた。
大橋は あらゆる技術を積み重ね…
そうですね。
続いては 瀬戸大也。
ひときわ小柄な体でなぜ世界と渡り合えるのか。
(スタートの合図の音)
瀬戸が最も得意とする…
専門家が注目したのは 肘。
う~ん。
水を捉え 推進力を生み出す
高度な技術が隠されていた。
立ってますね。 ああ ああ…
全然違いますね。
瀬戸は 肘から指先までを
ほぼ一直線にし→
大きな面積で水を押している。