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2020/01/03(金) 13:00〜13:30 美の壺・選「心ほどける お燗(かん)の道具」[字]

♪♪~(テーマ音楽)
♪♪~
(草刈)寒い…。
ああ… あんなところからも隙間風が…。
こんな時には無念無想の境地に至れば…。
旦那様 ぼ~っとしている
いとまがあるなら→
傘張りでも やってくださいまし。
妻の言葉は いつも厳しい。
ああ… 熱燗が飲みたいなぁ。
寒い この時期恋しくなるものといえば…→
温か~い お燗。
正しくは 「燗酒」と言います。
今や 国境を越えたファンも。
Good!
酒を温めて飲む習慣は
世界でも珍しいとか。
とびきりの道具や器で
ぜいたくな時を過ごしましょう。
♪♪~
♪♪~
ぐつぐつ煮込んだ おいしそうな おでん。
おでんには やっぱり 燗酒ですよね。
あらら 一升瓶から
やかんに 直接 酒を注いでいます。
♪♪~
それを 直火にかけ…?
はい お待ちどうさまです。
そのまま コップへ。 無駄のない動きです。
はい どうぞ。


店主の小倉良之さんは 50年以上→
この方法で お燗をつけてきました。
やっぱり 私 あの~ 座ったら→
もう 3分以内に 口 入るもの
入れろってのが主義ですから。
早く出すのは
客を まず温めてあげたいという→
小倉さん流の思いやり。
♪♪~
このやかんも 実は
外側が銀で 内側が錫の特注品。
(小倉)口当たりが良くて 非常に あの~
おいしい燗酒ができます。→
で このやかんを 大切に使っております。
酒の温度には 特に気を遣っています。
コップに注ぐ前に 口に含んで確認。
小倉さんは 甘みと香りが引き立つ→
絶妙な温度を 39度と決めています。
その頃合いは 口が覚えているとか。
昔は よく シャワーを飲んで
39度の感覚は つかみました。
今 手なんかでも 39度
大体 分かるような あれになってます。
店主の思いやりがこもった やさしい燗酒。
今日 ひとつ目の壺。
食と酒のジャーナリストとして知られる→
山同敦子さん。
お気に入りの「ちろり」に
酒を注ぎます。
♪♪~


ちろりとは 酒を湯煎するための容器。
鍋の縁に 取っ手をかけて使います。
「振り燗」という言い方をよくするんですけど。
酒の温度をはかるため
専用の温度計を投入。
燗酒は 30度の
日向燗から→
人肌燗
ぬる燗 上燗→
熱燗
飛びきり燗まで→
5度刻みで
呼び方が変わります。
ちろりと温度計さえあれば
自分好みの燗酒が いつでも手軽に。
♪♪~
温めたまま持ってこれてしかも テーブルに置いて→
私は このデザインが
さまになると思っているので。→
このちろりがある風景が
私は すごい好きで。
♪♪~
酒を温める燗道具は古来 さまざまに作られてきました。
♪♪~
世界でも稀な 燗酒の習慣がなぜ日本で広まったのか。
理由のひとつは
日本酒の性質にあるといいます。
基本的には あの~ お酒の甘みは
ブドウ糖ですけど これは…
ワインを温めたとしたら

ものすごく酸っぱくなります。
ウォッカは これはですね
焼酎と同じ蒸留酒ですから→
この… 燗をしたらですね→
バーッと アルコールがきてしまってむせてしまう…。
日本で 酒を温めて飲むようになったのは
平安時代のころ。
金属製の鍋に酒を入れ
直火にかけたと考えられています。
江戸時代ごろには ちろりなどの容器を→

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ikatako117

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ikatako117